2016年8月13日土曜日

Autodesk が製造現場向けパッケージツールを世界のファブラボに無償提供へ

中国発:Autodesk, Inc. ( NASDAQ:ADSK )は深圳市で開催中のファブラボ関連カンファレンスで、Fab Foundation に加盟する世界の 1000 超のファブラボに対し、製造現場向け製品パッケージ「 Autodesk Product Design Collection 」の無償使用権を与えると発表した。

「 Autodesk Product Design Collection 」には AutoCAD Architecture、AutoCAD Electrical、AutoCAD 360 Pro、Fusion 360等の3D CAD 関連ツールが同梱され、25 GB のクラウドストレージも付属する。

Autodesk はブラウザベースのモデリングソフト Tinkercad や 電子回路設計ソフト 123D Circuits を昨年からファブラボ向けに無償公開している。

Fab Lab Shibuya チーフディレクター 梅澤陽明氏は次のようにコメントしている。「日本国内のメイカーコミュニティは急拡大している。Autodesk は製品群やサービス提供を通じてメイカーズムーブメントを支援する牽引役であり、 Maker Faire Tokyo 2016 では Autodesk A360Fusion 360 といったツールを活用した講座を開いた。Autodesk がデジタルマニュファクチャリング全般へとサービス拡大を続けている中、今回の発表を知り、とても興奮している」。

Fab Foundation に加盟するファブラボは、この申請フォームから無償使用の申請ができる。

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2016年8月9日火曜日

コロンビア大学チームがコンパクトな家庭用3Dフードプリンターを開発中

米国ニューヨーク州発:コロンビア大学工学部の研究チームは現在、家庭用3Dフードプリンターの試作機開発に取り組んでいる。

3Dフードプリンターの開発しているのは、同大学で AI などの研究をしている機械工学科教授 Hod Lipson 氏率いる研究チーム。家庭キッチンに違和感なくフィットするように小型でコンパクトな外観に仕上げたのが特徴で、同大学院工業デザイン課程に在籍する Drim Stokhuijzen、Jerson Mezquita 氏がデザインを担当した。

試作機は、冷凍食材の入ったカートリッジを本体上部の 8 つのスロットに入れ、ロボットアームが取り出し加熱調理までを行う。現在はこの加熱調理を行うための赤外線ヒーターの取り付けにかかっているが、「従来製品よりはるかにコンパクトな本体にすべての機能を詰め込むため、非常に困難な作業だ( Lipson 教授 )」。

Lipson 教授は同市内に本拠を置く料理人養成校 International Culinary Center ( ICC )でフードテクノロジーを教える Hervé Malivert 氏の協力を得て、同校の調理現場でワークショップを開き、基本的な食材から従来の調理法では得られなかった新しい食感やアレンジを作り出そうと試みている。Lipson 教授は学生達に、フードプリントの可能性を探求することを求めている。

また Stokhuijzen 氏によれば、3Dフードプリントは食費を抑制するばかりでなく、食材のムダも抑えられるとしている。たとえば3Dフードプリントは、「必要とする分量のみ」提供するため食材を使い切ることができ、またレイヤー毎に食材の栄養分の調整もできるからだ。

同チームによると、現在の試作機の改良版を年末までには発表したい考え。



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2016年8月7日日曜日

精巧な3Dプリントレプリカで甦ったオリンピアのゼウス像

米国ジョージア州発:Stratasys Ltd.( NASDAQ:SSYS )およびミレニアムゲート博物館( アトランタ市 )、3DPTree( 同市 )はこのほど、オリンピック競技発祥の地オリンピアのゼウス神殿に立っていたゼウス像の3Dプリントスケールモデルレプリカを製作した。

今回再現したゼウス像は高さ 1.6 m で、Stratasys の業務用ハイエンド FDM 3Dプリンター「 Fortus 900mc 」を使用して製作した。この3Dプリントゼウス像レプリカはミレニアムゲート博物館で、「第 31 回オリンピック競技大会( リオオリンピック 2016 )」に合わせて開催中の「オリンピック競技:古代オリンピアからアトランタ、そしてリオへ」展に出品される( 会期:8 月 20 日 - 2017 年 1 月 2 日 )。

オリジナルのゼウス像は「フィロンの世界の七不思議」の 1つに数えられ、紀元前 435 年頃、彫刻家ペイディアス( Phidias )によって建立されたと伝えられている。杉材で作られた本体は象牙と金に覆われ、800 年以上もの間オリンピアのゼウス神殿内に安置されていた。紀元 420 年にコンスタンティノポリスに移設されたが、475 年に同市を襲った大火で消失したと考えられている。このためゼウス像がどんなものであったか知るには当時の貨幣印章、歴史家や旅行家の証言、後代のゼウスを象った彫像などを参考にするしかなかった。

ミレニアムゲート博物館長 Jeremy Kobus 氏は次のように述べている。「最大の難関は、ゼウス像じたいが現存していないということだ。3DPTree と学芸員はゼウス像がどのような外観の彫像だったかについて徹底的な調査を行い、その結果に基づき3Dデータを作成した」。

3Dプリント技術は今回のような、過去の失われた貴重な考古学的遺物の復元にも大いに役立つ。Kobus 氏は、「貴重な価値を持つ芸術作品の破壊は、人類の歴史に付き物だ。かつてはいったん破壊されれば、その芸術作品は永久に失われることを意味していた。我々が3Dプリントの芸術的価値に投資する理由はそこにある」。

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2016年8月6日土曜日

上海のスタートアップが新型デスクトップ3Dプリンターの先行予約受付を開始

中国発:上海市に本拠を置く Mankati はこのほど、新型デスクトップ3Dプリンター「 E180 」の先行予約受付を開始した。8 月 10 日までの期間限定先行予約価格は販売予定価格の 15 % 引きの 1,699 USD( 配送料無料 )。

同社によると、「 E180 」は3Dプリンタービギナー / 3Dプリンタープロフェッショナル双方を満足させる製品を目指し、2年以上かけて開発した新製品だという。

「 E180 」は脱着式多孔造形ベッドを採用し、ベッドごと取り外せるため3Dオブジェクトの取り出しがしやすくなっている。フィラメント切れを察知してプリントを中断する自動検知機能や、独自開発ソフトウェアによる自動サポート材生成機能も搭載する。サポート材は完成時に簡単に除去できる仕様であり、また同社によると高精度仕上げのため、研磨などのプリント後処理はほとんど不要、としている。

Mankati E180 の主な仕様

本体外寸( mm ):345 x 340 x 490 mm
最大造形サイズ( mm ):180 x 180 x 200 mm
ノズル径( mm ):Φ = 0.4 
Interface:Wi-Fi、Ethernet / USB 
層厚( mm ):0.06 - 0.3 

エクストルーダー最高温度:350 °C 

2016年8月5日金曜日

Leapfrog、独立型デュアルヘッド搭載の新型3Dプリンター「 BOLT 」をリリース

オランダ南ホラント州発:Leapfrog BV はこのほど、独立駆動型デュアルヘッドや遠隔監視用 Web カメラを内蔵した新型デスクトップ FDM 3Dプリンター「 BOLT 」をリリースした。

「 BOLT 」に採用されたデュアルヘッドは従来製品のものとは異なり、それぞれが独立してプリントを行うため、コピー製品を同時に2つ作成することも可能。直観的操作を実現する大型タッチパネルや、プリント時に発生する微小粉塵を 99.9 % カットする HEPA カーボンフィルターも搭載する。販売価格は 4,999 EUR( VAT 込みは 6,048.79 EUR )。

Leapfrog「 BOLT 」の主な仕様

本体外寸( cm ):72.3 x 83.1 x 80.1 
本体素材:アルミニウムフレーム 
本体重量( kg ):61 
層厚:( mm )0.05 - 0.35 
エクストルーダー / ノズル径( mm ):Φ= 0.35 
ノズル最大温度:265 / 360 °C 
最大造形容量(L.):21.6 
最大造形サイズ( cm ):32 x 33 x 20.5[ デュアル時:32 x 30 x 20.5 ]
プリント時造形ベッド温度:90 °C 
造形ベッド素材:ハイグレードガラス
プリント速度( mm /s):100
最大フロー速度( mm³/s ):6
移動速度( mm /s ):250 
対応フィラメント:純正 Maxx Essentials and Leapfrog Maxx Pro( 推奨 )、他社製品も使用可( PLA, ABS, HIPS, Flex, Nylon, Hybrid, Woodfill, PVA, Carbon 等 )
接続:USB、Ethernet
電源:88-264 VAC / 47 - 63 Hz 
消費電力:600W 

2016年8月2日火曜日

ESA が AM 新研究所を設立

英国オックスフォードシャー州発:欧州宇宙機関( ESA )はハーウェルにある同機関英国拠点施設に隣接して、新しい積層造形技術( AM )研究所 The Advanced Manufacturing Laboratory を設立した。

ESA によると、この新施設での主要な目的は金属3Dプリントをはじめとする AM 技術の宇宙開発への応用を探求し、新素材 / 新加工法の開発を行うとしている。

同研究所を統括する Andrew Barnes 氏は次のように述べている。「現在、宇宙船をさらに高剛性で軽量、安価な素材で組み立てる新興技術は数多く存在するが、致命的欠陥のない最適な技術かどうかを検証する必要がある。この新研究所の目的は、実際のミッションに使用される前の開発段階で最適な素材の選定と選別を行い、ESA および航空宇宙産業が未来の技術への投資を行う際の判断基準を提供することだ」。

新施設には金属3Dプリンターをはじめ、電子顕微鏡、X線 CT スキャナーなどの最新機器を配備し、引っ張り検査や微小硬さ検査などを行う。現在、ESA では3Dプリント製 RF 複反射鏡アンテナを開発中で、昨年暮れには月面有人基地を月面表土を建材として3Dプリント工法で建造する「ムーンビレッジ」構想も発表している。ESA は「ムーンビレッジ」を 2030 年までには実現させたいとしており、既に同月面基地の3Dプリントによるプロトタイプ試作も実施している。

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2016年8月1日月曜日

水だけで3Dプリント体験ができる知育玩具「 Qixels 3D Maker 」

オーストラリア発:玩具開発と販売を手掛ける Moose Toys は同社「 Qixels 」シリーズに、知育3Dメイカー「 Qixels 3D Maker 」を今年秋以降に発売すると発表した。販売予定価格は 25 AUD。

同製品は電源不要で、本体にテンプレートを差し込み、水に浸して 1 層毎に固結させ3Dプリントを行う仕組み。もちろん 3D CAD の知識も必要なく、幼児でも安全に3Dプリントの疑似体験ができる。対象年齢は 5 歳以上。

「 Qixels 3D Maker 」は既に豪州玩具協会の 2016 年度 Toy of the Year を受賞している。



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