スウェーデン発: 個人メイカーの Torbjørn Ludvigsen 氏はこのほど、「部屋」空間を丸ごと3Dプリンター化するユニークな発想のデルタ型3Dプリンター「 Hangprinter 」の試作機を発表した。
「 Hangprinter 」はオープンソースの RepRap 3Dプリンターの 1 種。Spectra や Dyneema といった超高分子量ポリエチレン( UHPE )製の釣り糸を含めた3Dプリンター本体は全て一般に市販されている製品で構成され、天井、壁面、床に固定した滑車および釣り糸から成る動作部を PC で制御して成形する。
このようなタイプの大型造形用3Dプリンターは Ludvigsen 氏の「 Hangprinter 」が最初ではないが、同氏によれば3Dプリンター構成部品の調達費は 250 ドルほどで足りるとし、とにかく安価に組み立てられることが大きな特徴だという。オープンソースの RepRap なので自己複製や自由な改変もできる。
Ludvigsen 氏の話「はっきり言って、3Dプリントにはある程度の作業をこなしたあとで自爆プログラムが作動する2Dプリントと同じ轍を踏んで欲しくなかった。それを防ぐ最善の回避策はオープンソースで、自己複製可能な設計にすることだ。Hangprinter の部品のほとんどは複製可能で、しかも組み立てや複製が容易な仕様となっており、収入源にもなる。自分にとってオープンソースとは富と力をごく普通の家庭に分配すること。自分もそういう家庭に育った」。「 Hangprinter 」動作デモ動画で、同氏はランプシェードを試作している。
Ludvigsen 氏によれば、素材品質や解像度を向上させればもっと多様な製品、家具、完動部品を含む機械製造用途も可能になるかもしれないとしている。現在、同氏はクラウドファンディングサイト 上で開発資金を募っている。
VIDEO
→ 参照元記事
米国カリフォルニア州サンマテオ郡発: 「 CLIP[ 連続的液体面結合製造方式 ] 」搭載3Dプリンター製造で知られる Carbon は現地時間 3 月 16 日、連続3Dプリントシステム「 SpeedCell ™ 」をリリースした。
同システムは同社の最新産業用3Dプリンター「 Carbon M2 」および初号機の「 Carbon M1 」、製品仕上げ洗浄のために新開発された「 Smart Part Washer 」で構成され、生産規模に応じてこのユニットを最適な台数分接続して使用することが可能だとしている( Carbon 3Dプリンターは選択可能 )。
「 Carbon M2 」の最大造形サイズは 191 x 117 x 325 mmで、初代「 Carbon M1 」と比べて大きさ / 製作数ともに約 2 倍の出力能力を持つ。解像度は初代機と同じ 75 µm。「 Smart Part Washer 」はネットワーク経由で「 Carbon M2 / M1 」と接続し、連速的な洗浄工程を自動実行し、複数台数の「 Carbon 」3Dプリンターと接続可能な仕様になっている。
「 SpeedCell 」は試作機製造に特化したデザイナー向けの「 Design SpeedCell 」と「 Carbon 」3Dプリンターを複数台数接続可能な「 Production SpeedCell 」の 2 種類が用意されている。
「 Carbon M2 」の購入は最低 3 年の年間契約に入る必要があり、この契約での価格は 1 台当たり 50,000 USD / 年。「 Carbon M1 」は 40,000 USD / 年。「 Smart Part Washer 」も同様の年間契約ベースで 1 台 10,000 USD / 年となっている。
VIDEO
→ 参照元記事1 .
→ 参照元記事2 .
米国ミネソタ州発: Stratasys, Ltd. ( NASDAQ:SSYS )は現地時間 3 月 9 日、2016 会計年度第 4 四半期( Q4 )および通期決算を発表した。
それによると、Q4 売上は 1 億7,530 万米ドル( EPS は + 0.15 USD )で、これは前年同期の 1 億 7,336 万米ドル( EPS は - 0.01 USD の純損失 )より若干損失額を圧縮し、またアナリスト予測値よりも上回っているが、同時に発表された 2017 年度通期売上予測が下方修正されたこともあり、発表を受けた同日の取引で同社株価は前日比 9.42 % 値を下げた。
同 Q4 の営業現金収入は 2,600 万ドルで現金相当額も含めて合計した現金総額は 2 億 8,030 万ドル、研究開発費用総額は 2,430 万ドルだった。
Stratasys によると、2017 年度通期売上は 6 億 4,500 万 - 6 億 8,000 万ドル( 非米国会計基準[ non-GAAP ]ベース EPS は + 0.19 - 0.37 USD )、純損失は 3,900 - 5,300 万ドル。
同社は 2016 年度 Q4 に業務用ハイエンド3Dプリンター「 Stratasys F123 」や PolyJet インク新製品「 Agnus 」やカーボンファイバー強化型 FDM フィラメント新製品「 Nylon 12CF 」などをリリースする一方、独 Siemens や仏 Dassault Systèmes との業務提携も発表している。
→ 参照元記事1 .
→ 参照元記事2 .
米国ジョージア州発: Hyrel International はこのほど、新型3Dプリンター「 HYDRA 」を発表した。
「 HYDRA 」は据え置き型の「 HYDRA 640 」およびデスクトップ型の「 HYDRA 340 」の 2 機種で、両製品とも最大 5 基のプリントヘッドと多素材に対応する。 最大 5 基のプリントヘッドは 25 種類以上もある同社純正交換用ヘッドおよび付属部品の組み合わせから自由に選択できる。対応可能素材は ABS、BendLay、PMC、クレイ、Ninjaflex、ナイロン、PET、PLA、ポリカーボネイト( PC )、ポリプロピレン( PP )、ポーセリン、PVA、RTVシリコン、Sculpey、Sugru、T-Glase などで、腐食性薬品不使用で精密なプリント基板( PCB )の出力もできる。
「 HYDRA 」両製品共に造形ベッドはアルミ製の加熱式( 110 °C )で、オプションで最高 200 °C も選択可能。プリントヘッド取付部は3 段階ステッピングモーター内蔵のガントリータイプで高速静音、高トルク、正確な位置決めの再現性に優れているとしている。
「 HYDRA 640 」の最大造形サイズは 600 x 400 x 500 mm、「 HYDRA 340 」は 400 x 300 x 250 mm。販売価格は現時点では未定。
VIDEO
→ 参照元記事
英国ウェールズ発: 心理学教師だった男性が片手を失った 2 歳の息子のために3Dプリント義手を製作し、話題になっている。
この男性はアングルシー島在住の Ben Ryan 氏。同氏の息子は 2015 年 3 月に誕生後、まもなく先天性血栓症で左手が壊死し始めたため、左前腕から先を切断する手術を受けた。Ryan 氏は医師から筋電型義手を装着できるようになるまであと 3 年はかかると言われ、また息子が次第に右手だけを使うようになり始めたことからできるだけ早く義手を自作したいと考えるようになり、乳幼児の身体発達についても徹底的に調査して開発に取り組んだという。
Ryan 氏は息子 Sol 君の左腕を自宅にあった 20 英ポンドの「 X Box Kinect 」スキャナーで測定し、Autodesk の「 Fusion 360 ™ 」でデザインした3D CAD データをStratasys の「 Connex 」3Dプリンターで出力した。試作品プリントまでわずか 5 日しかかからなかったものの、その後は使いやすいように改良を繰り返し、最終的な試作品を完成させた。
Ryan 氏が試作した義手は空気圧や水圧を補助力として利用する二重螺旋ベローズ機構( DAHB )により、義手の親指を開いたり閉じたりすることができ、補助力が切れても手動による操作は継続できる仕組み。同氏によるとこの独自機構は硬 / 軟素材の同時出力に対応する「 Connex 」だから実現したという。同氏はこの DAHB の特許も取得した。
Ryan 氏は同様の先天性要因で手の一部を欠損した乳幼児にも DAHB 機構内蔵の義手を提供するため Ambionics という会社を設立し、現在、医療器具として認証されるために必要な製品試験および CE 、米国食品医薬品局( FDA )認証にかかる経費捻出のために資金調達キャンペーン に専念している。
Ryan 氏の話「私達は3Dプリントのような技術を利用することができて幸運だ。3Dプリントなら従来より早く、低コストで試作ができる。Ambionics を設立した今は、息子と同じ四肢不全の子供たちに従来の人工装具製作の遅さや様々な制約の一切ない装具を提供することが目標だ」。
VIDEO
→ 参照元記事1 .
→ 参照元記事2 .
→ 参照元記事3 .
ロシア発: 移動式建設用3Dプリンターのスタートアップ Apis Cor . はこのほど、小型住宅 1 棟を 24 時間以内で建造可能な新しい3Dプリンターを開発し、実証デモを行った。
それによると、この新型移動式3Dプリンターは小型住宅 1 棟を現地で 24 時間以内に建造可能だとしている。同社はこの移動式3Dプリンターを開発会社 PIK と共同開発し、実証デモはモスクワ市郊外で実施された。プリンターノズルから吐き出されるコンクリートの固結を防ぐため +5°C に保温したテント内で建造作業が行われた。
この新型3Dプリンターで建造できるのは壁など住宅部材のみで屋根、窓、断熱および電気工事、塗装はプリント完了後に別途施工する必要がある。今回試作された住宅は3Dプリント方式ならではの工法を披露するため、ローターのようなユニークな形状の円筒住宅に仕上げられた。同社によると電気工事など追加工事にかかる諸経費を除いた3Dプリントのみの建築費用は 10, 134 米ドル( 1 m² 当たり 275 ドル )と低コストで、耐用年数は 175 年だという。
従来の住宅建設用3Dプリンターは数パーツに分かれた大規模な構造の製品だったり、ユニット毎に工場で事前プリントしてから建築現場に搬入して組み立てる方式が主流だったが、Apis Cor の3Dプリンターは完全なオンサイト型で、建設現場に持ち込んでプリント作業できることが大きく異なる点だ。
Apis Cor の移動的3Dプリンターは小型クレーンのような外観で最大長 5 m、最大高 3.1 m、本体重量約 2 トン。一般重機と同じようにトラックで現地に運び込んで使用する。同3Dプリンター開発者で同社創業者 Nikita Chen-yun-tai 氏は次のように述べている。「弊社は世界中の人々の住環境を向上させる助けになりたいと考えている。そのためには速く、効率的で高性能を同時に実現する工法が必要があり、これを実現するためには重労働を全て肩代わりできるスマートマシンが必要になる」。
VIDEO
→ 参照元記事1 .
→ 参照元記事2 .
イタリア・エミリア-ロマーニャ州発: クレイハウス建造用超大型デルタ型3Dプリンター「 BigDelta 」 開発元 WASP C/O CSP S.R.L. はこのほど、ペーストリー化したグルテンフリー食材の3Dプリントシステムの試作機を発表した。
この試作機は、1 月下旬に開催された世界最大の製菓 / 製パン企業展「 SIGEP 2017 」で参考出品されたもの。同社によると、この試作機はグルテンフリー食材開発会社を経営するシェフの Francesco Favorito 氏と共同開発したもの。ベース機は同社のデルタ型3Dプリンター「 DeltaWASP 20 40 」で、70 - 80°C に保たれたエクストルーダーノズルから半調理状態で出力されたペーストリーを、オーブンで更に加熱して提供する。WASP では SIGEP 2017 の出品以降、試作機の改良を続けている。
グルテンフリー食材の3Dプリントは WASP の他にも先月 25 日、ボローニャ市内で開かれた食の科学イベント会場でも披露されている。出品したのは建築家でデザイナーの Francesco Bombardi 氏で、同じく3Dプリントを含むデジタルファブリケーションによる新しい料理法を開発するファブラボ「 OffiCucina 」の創設者。
3Dプリント調理の利点は食材ロスが少なくすみ、またオンデマンドで調節可能なため厳密な規定食も容易に提供できることにある。WASP はこのデルタ型グルテンフリー食フード3Dプリンターの実用化時期について具体的には明らかにしていない。
VIDEO
→ 参照元記事