2020年9月29日火曜日

米 SprintRay がデンタル3Dプリンターなど3製品を発表

米国カリフォルニア州発:歯科用3Dプリント機器製造の SprintRay はこのほど、デンタル3Dプリントシステム「 SprintRay Pro 55 」をはじめとする新製品3点を発表した。
新製品はいずれもデンタル3Dプリント工程で効率化を妨げていた問題の解決を目指している。 3Dプリンターの「 SprintRay Pro 55 」は、もっとも精密なマージンが要求される治療パーツ製作に特化したデンタル3Dプリンター。XY方向解像度は 55 μm。ピクセルトーニング機能により、仮 /および最終的な人工歯冠、ハイブリッド義歯など、超極薄マージンを必要とする作業に最適だとし、直接修復作業、ハイブリッドインプラント義歯製作などにも適しているという。 
残る2製品は自動洗浄装置と、クラウドベースの歯科治療管理ソフトウェアで、今年後半以降のリリースを予定している。「 SprintRay Pro 55 」は先行予約を受け付けている。

2020年9月22日火曜日

シンガポールの研究者グループが乳製品製造可能な3Dプリント方式を開発

シンガポール発: シンガポール工科デザイン大学(SUTD)研究者グループはこのほど、乳製品の製造が可能な新しいフード3Dプリント方式を開発したと発表した。
従来のフード3Dプリントの欠点は、温度変化に敏感な栄養素を含む食品の製造には不向きなことだった。その代表が、牛乳などの乳製品だ。そこで同研究グループはこの制約解消に取り組んだ。
乳製品プリント用インクの流体力学特性に変更を加え、単体乳製品の粉ミルクを使用して、コールドエクストルージョンのダイレクト・インク・ライティング(DIW)3Dプリントによるミルクインクの製造を試みた。その結果、水分を調節して使用する粉ミルク濃度を加減することで、簡易的なミルクインクが作成できたという。
同グループ主任研究員の橋本道尚助教の話「コールドエクストルージョン方式なら、熱に弱い栄養素を損なうことなく、見た目もよく栄養管理された乳製品をそれぞれ要件に応じて3Dプリントフードとして提供可能になるだろう」。

2020年8月31日月曜日

ミネソタ大研究者が実物そっくりに動く心臓弁3Dプリントモデルを作成

米国ミネソタ州発:ミネソタ大学の研究者はこのほど、医療機器の開発製造を行う Medtronic の支援を受け、心臓の大動脈弁とその周囲の構造物のきわめて精密な実物大モデルをマルチマテリアル3Dプリントで生成する画期的プロセスを開発した。
これらの臓器モデルは患者の個体別に作られている。3Dプリントで作成されたソフトセンサーアレイが構造体に組み込まれ、特殊なインクとカスタマイズされた3Dプリントプロセスを使用して生成されている。この人工モデルは低侵襲手術の準備用途に使用でき、世界に数千人いる心臓疾患患者の外科手術成果の向上につながる可能性がある。同研究は、全米科学振興協会(AAAS)発行の査読付き科学誌 Science Advances 上に発表された。
研究者らは、大動脈でもっとも心臓に近い位置で心臓と接続する大動脈基部と呼ばれる部位を3Dプリントした。大動脈基部は大動脈弁、および冠動脈の開口部で構成されている。大動脈弁には大動脈弁尖と呼ばれる3つのフラップがあり、周囲を繊維状リングが囲んでいる。3Dプリントモデルには、この左心室筋と上行大動脈の一部が含まれている。
同研究は Medtronic、米国立衛生研究所(NIH)生物工学 / 生物医学イメージング研究所、およびミネソタ州のイノベーションイニシアティブ MnDRIVE から研究開発資金の提供を受けている。 

2020年8月12日水曜日

3D Systems が全従業員を 20 % 削減へ

米国発:3D Systems(NYSE:DDD)はこのほど、「持続可能で収益性の高い成長のため」として、全従業員を 20 % 削減すると発表した。同社によると、今回の余剰人員削減の大半は年末までに完了する予定で、年間 1億ドルの営業コスト削減が見込めるとしている。
 3D Systemsのレイオフは、3D Systemsの 2020 年第 2 四半期の決算発表後に実施される。売上高は前年同期比 28.7 %減、2020 年第1四半期比 16.8 % 減となっている。
3D Systemsは、COVID-19パンデミックの継続的な影響を業績不振の主な理由として挙げている。今回の決定は Stratasys が 6月に発表したものと同じく、従業員や主要顧客との協議を経て行われている。
3D Systems はおもに 2020 年後半に退職金、拠点閉鎖、その他費用として 2,500 万米ドルから 3,000 万米ドルの範囲の現金費用が発生すると予想するが、2021年には追加費用が発生する可能性もある。また、同社は新たな戦略的重点分野に合致しない事業の一部を売却することも検討している。 

2020年7月14日火曜日

AI が瞬時に解析する「3Dプリント前解析システム」が登場

イスラエル発:3Dプリント関連スタートアップ PrintSyst.ai はこのほど、3Dプリントパーツの一貫性と信頼性の向上を目的とした最新の独自開発人工知能(AI)エンジン「 3DP AI-Perfecter 」を発表した。

3DP AI-Perfecter は3Dプリント前の評価ツールになる。航空宇宙、防衛、自動車製造の各分野の積層造形生産現場で再現性を向上させると同時に労力、時間、コストを削減できる。

3Dプリント実行前のパーツ解析は万一、エラーが発生した際の信用毀損回避という点においても極めて重要なプロセスだと考える同社はここ数年、人工知能(AI)に注力してきた。その結実が、AIテクノロジーを活用した精密なプリント前部品解析を瞬時に行う自動解析プラットフォーム 3DP AI-Perfecter であり、準備時間とコストが最大 99 % カットされる、としている。

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2020年6月21日日曜日

米大学がモーションピクチャーを応用した3Dプリント技術を開発

米国ミネソタ州発:ミネソタ大学はこのほど、伸縮可能な電気センサーを3Dプリントで人間の肺に直接装着可能にする画期的研究を、アメリカ科学振興協会(AAAS)発行の科学専門誌 Science Advances発表した。

同大機械工学部教授 Michael McAlpine 氏によると、開発された新技術は将来、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断およびモニタリングなどの用途に応用できる可能性がある、としている。この新方式3Dプリントにはハリウッドで使用されているのと同様のモーションキャプチャー技術と特殊な3Dプリンターが使用され、またモーションピクチャー用トラッキングマーカーを活用して、臓器表面の伸縮に合わせて3Dプリンターの出力を調整したという。

研究者らはこの方式で、人工的に作成して膨らませた動物の肺にセンサーを3Dプリントすることに成功した。McAlphine 氏は、この新技術は将来的には膨らんだ肺に電気センサーを3Dプリントする際に使用されるかもしれない、と述べている。

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2020年5月25日月曜日

3D Systems、リバースエンジニアリングソフトウェア「 Geomagic Design X 」新バージョンを発表

米国発:3D Systems はこのほど、リバースエンジニアリングソフトウェア「 Geomagic Design X 」の新バージョンを発表した。

同社は、新バージョンではワークフローの効率化、および高精度を実現できるデジタルツールを提供することで設計やエンジニアリング力の
向上が期待できる、としている。

リバースエンジニアリングアプリケーションは現実の3次元物体をスキャンして収集したデータを使用するが、CADモデル変換時には依然としていくつか制限が存在する。同社は、独自のアンロール/リロールを含む新機能により、複雑形状の回転部品を取り込んでも従来比 94 % の作業効率向上が実現できる、としている。

新バージョンから実装された選択的サーフェシング機能は、ハイブリッドモデリングプロセスを簡素化し、有機的フィーチャーとプリズムフィーチャー双方を持つ、従来は取り込み困難だった部品形状にも簡単なワークフローを提供。生産性を向上させ、後工程におけるCAD再利用性を向上させるという。

また同社は、スキャンデータやインポートされたファイルを直接3Dモデルに変換するツールボックス「 Geomagic Wrap 」の新バージョンも合わせて発表した。両製品の最新版は5月末には提供可能になるとしている。

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