米国マサチューセッツ州発:3Dプリンタースタートアップ Desktop Metal, Inc. は現地時間 4 月 25 日、オフィス環境完全準拠の安全かつ高速な世界初のデスクトップ金属3Dプリンター「 DM Studio System 」と大量生産向け大型製品「 DM Production System 」2製品を発表した。
「 DM Studio System 」は従来製品のような有害な粉末粒子やレーザー、カッター等を一切使用せず、新開発の専用カートリッジから一般的な FDM ライクに金属配合素材を押し出して造形する同社特許技術「溶着金属堆積( BMD )」を搭載、同一形状製品の正確な繰り返し製造ができるとしている。焼結機構をプリンター本体と切り離したセパレート型にすることで安全性と低コスト化を実現している( 焼結温度は最高約 1,500 ° C )。価格も従来製品より 10 分の 1 ほどの 120,000 米ドル( 3Dプリンター本体とマイクロ波強化焼結炉のセット )から。最大造形エリアは 300 x 200 x 200 mm、プリント速度は 16 ³cm /h、層間解像度は 50 μm。クラウドベースソフトウェアとタッチパネル搭載で、3D CAD からプリントまでシームレスに行えるため、金属造形に関する専門知識がなくても操作できる。
同社設立者の 1 人で現 CEO Ric Fulop 氏の話「従来の金属3Dプリント技術はもっぱら産業現場の技術で、言わば 1970 年代のパンチカード式コンピューターのようなもの。金属3Dプリントは高コスト、加工の遅さ、有害な素材などで生産現場のニーズに応えられずにいたが、材料科学、機械工学分野の世界最高の頭脳を擁する弊社は複雑な形状でも高強度の金属製品を安全に生産可能にする金属3Dプリント技術開発により、従来の障壁を克服した」。
「 DM Production System 」は BMD と同様に同社の特許技術「シングルパスジェット( SPJ )」により、従来の直接金属焼結( DMLS )方式と比べて最大約 100 倍もの高速化を実現しているという。想定販売価格は 360,000 米ドル。
「 DM Studio System 」の先行予約は 5 月から開始、出荷開始時期は 9 月ごろを見込む。「 DM Production System 」も同様に先行予約は 5 月から受け付けるが、出荷時期は来年になる見通しだ。
同社は 2015 年に設立され、既にその斬新な発想による新技術に期待する IT ベンチャーキャピタルや業界( GV、BMW Group、GE、Lowe’s、NEA、Stratasys )などから総額 9,700 万ドルの出資を受けている。
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ドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州発:カールスルーエ工科大学( KIT )の研究者 Bastian Rapp 氏らのグループはこのほど、市販の光造形方式( SLA )3Dプリンターで高精細なガラスオブジェクトが制作できる新技術を開発したと 4 月 19 日付 Nature 電子版上に発表した。
同グループが開発した手法は、直径 40 nm の二酸化ケイ素微粒子を溶解した有機化合物からなる光硬化ナノコンポジット素材を使用し、通常の SLA 方式でプリントアウトする。その後熱処理にかけて不要な樹脂を溶かし、残ったガラスを溶融させて造形するというもので、高強度の透明ガラスオブジェクトが製作可能だという。同グループは城門、ハニカム、プレッツェル形のシリカガラスオブジェクトを試作。試作品は約 800 °C まで耐えられるとしている。解像度については、高解像度タイプのハイエンド3Dプリンターを使用すればさらに向上できる。
透明ガラス素材のメリットは耐久性や絶縁、断熱性に優れるなどが挙げられるが、最大のメリットは光透過性にある。Rapp 氏は、どんなに高級なプラスチックレンズでもガラスレンズの比ではなく、これが最新型であってもスマートフォン内蔵カメラがガラスレンズを採用する一般的なカメラに性能面で劣る理由だと話す。同氏はこの新技術が普及すれば従来製造できなかった精密なガラス部品が生産可能になり、レンズだけでなく宝飾、マイクロプロセッサー用微細部品への応用も可能になるとしている。
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ベルギー・ナミュール州発:革新的な食の提供を目指す会社 Smart Gastronomy Lab のスピンオフとして 2016 年に設立された La Miam Factory は現在、ユニークな3Dプリントチョコレートモデル作りに取り組んでいる。
直近では、地ビール醸造の Bertinchamps から委託された今年のイースターエッグハント賞品用の3Dプリントチョコレートモデルがある。ビール瓶型で、層厚 0.2 mm の3Dプリント製。同社ではチョコレート出力専用の3Dプリンターを所有しており、このビール瓶型チョコレートモデルを 3 時間以内でプリントした。プリントに使われたチョコレートの全長は 24.6 m。
同社では企業や個人を対象に、3Dプリンターおよび3Dレーザーカッター等を使用して様々なカスタマイズチョコレートをオーダーできる。対応するチョコレートはダーク、ミルク、ホワイトの 3 種類。3Dプリントチョコレートモデルの他に、レーザーカッティングでカスタマイズしたマカロンも受け付けている。
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ウクライナ発:3Dプリント住宅スタートアップ PassivDom は環境に優しい移動可能なスマートハウスの先行予約をウクライナ国内および米国在住者向けに受け付けている。
このスマートハウスは同社工場で各部材ごとに3Dプリントで製作され、建築現場で組み立てるモジュラー方式で、屋根一体式の太陽発電パネルで自家発電する一方、空気中の水分から水を抽出する装置も組み込まれた完全な自給自足型住宅。同社によれば、ウクライナおよび米カリフォルニア州にあるハイテク工場の 7 軸制御3Dプリントロボットが床、屋根、20cm 厚の壁材を炭素繊維、ポリウレタン、玄武岩繊維、グラスファイバーなどの建材から出力して建造。配管、配線など内装工事および窓など建具取り付けはハウス組み立て後に実施するが、それでも約 1 日で購入者に引き渡しできるという。住宅自体は約 8 時間でプリントできる。また用途目的に応じて建物の大きさやユーティリティなどの細かなカスタマイズも可能。
同社 CEO Max Gerbut 氏は、この3Dプリントハウスは送電網に接続する必要のない完全自家発電、水も作り出す自給自足型で移動もできる住宅なので、世界中どこでも建築可能と話し、先行予約分は今年後半にも納入される予定。
この革命的な3Dプリントスマートハウスの最低価格は 32,000 米ドルから。
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英国サリー州発:英 F1 チーム McLaren-Honda は今月 14 日開催の「 F1 バーレーン GP 」のピットに米 Stratasys, Ltd. ( NASDAQ:SSYS )製 FDM 3Dプリンターを持ち込み、レース現場でマシンパーツデザインの微調整を実施すると発表した。
同チームは Stratasys と技術提携し、先月デビューしたばかりの新型 F1 マシン「 MCL32 」用パーツの試作およびレース現場での微調整を行う。同チームはすでに Stratasys の業務用 FDM3Dプリンター「 Fortus 450mc Production 」や「 Stratasys J750 」を使用して油圧管ブラケット、リアウイング、無線ハーネス結束ブーツ、ブレーキ冷却ダクトなどのパーツを炭素繊維強化ナイロンフィラメント( FDM® Nylon 12CF )など Stratasys 純正素材でプリントアウトしており、各3Dプリントパーツは実戦に使用する「 MCL32 」マシンに搭載される。またステアリングデザインの試作品も3Dプリントしている。
3Dプリントを使用するメリットとして、マシン軽量化と短時間でのパーツ出力が可能になる点が挙げられる。たとえば油圧管ブラケットの場合、従来製法では約 2 週間かかっていたが、3Dプリントではわずか 4 時間しかかからない。McLaren-Honda は 14 日の GP には Stratasys の FDM 3Dプリンター「 uPrint SE Plus 」を持ち込んで参戦する。
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米国ニューヨーク州発:3Dプリント後処理の自動化ソリューションを専門に手がける PostProcess Technologies LLC( バッファロー市 ) はこのほど、3Dプリント表面仕上げ工程( SF )専用機「 DECI Rectangular 」を発表した。
「 DECI Rectangular 」は同社の「 MICRO Circular / MILLI Rectangular 」に次ぐ SF 専用機で、シリーズ中最も大型の製品。特許技術の撹拌アルゴリズム搭載で、素材の種類にかかわらずどんな AM 加工製品の表面仕上げ処理にも対応する。大量生産向けや、複雑な形状を持つ大型製品用途にも使用できる。独立デュアルチャンバー方式を採用し、同時に異なる消耗製品を使用しての SF 処理を独立実行させるのも可能。
同機のオートメーション技術は独 Beckhoff Automation GmbH から提供を受けている。同社によるとこの Beckhoff Automation 技術の採用によりリアルタイムデータ取得による自動運転とカラータッチパネルによる全工程のワンタッチ操作が実現できたとしている。システム拡張も可能で、最大4コアまでの Intel Atom に対応する。
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英国サウスヨークシャー州発:シェフィールド大学電子電気工学科および機械工学科の「先端 AM 研究センター( AdAM )」所属研究者グループはこのほど、SLS などのレーザー焼結3Dプリントの高速化を実現させる新技術「ダイオードエリア焼結( DAM )」を開発した。
同グループが開発したのは、半導体レーザー( レーザーダイオード、LD )を広範囲にパウダーベッド上に複数照射して効率的に積層造形するというもの。DAM 方式のメリットとしてプリント高速化の他、レーザーのオン / オフを行いながらプリントするためエネルギー効率も高いことが挙げられる。
LD は低出力で不安定のため、レーザー焼結3Dプリント用途には不向きだというのがこれまでの常識だったが、現行のレーザー焼結方式にはレーザー反射機構の介在が高速化を阻んでいた。同グループによると、波長 808 nm LD を複数配置することで 1,400 ℃ 超の溶融点を数ミリ秒で発生させることでこの問題を克服したという。DAM プロセスによる3Dプリント実験では、17-4 PH ステンレス鋼の稠密な部品製造に成功している。同グループはレーザー相互作用の検証を進めるとともに、光硬化樹脂など非金属の幅広い素材にオールインワンで対応可能な新型3Dプリンター開発も視野に入れる。
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