米国マサチューセッツ州発:Formlabs はこのほど、同社初となるベンチトップ SLS 3Dプリンター「 Fuse 1 」と生産自動化ソリューション「 Form Cell 」を発表した。
「 Fuse 1 」の最大造形容積は 165 x 165 x 320 mm で、使用素材は粉体ナイロン( PA 11 / 12 )で、同社によるとナイロン素材は軽量、低コストで耐熱性能 / 引張強度にも優れており、パウダー素材中で造形するためサポート材も不要、また使用済み素材のうち最大 50 % が再利用可能な省資源設計。レーザー光源は波長 1,064 nm、レーザー焦点サイズ 200 µm( FWHM )、出力 10 W。本体のみの販売予定価格は 9,999 米ドルで、クリーニングシステムなどのセット販売価格は 19,999 米ドル。
同時発表された「 Form Cell 」は同社の SLA 3Dプリンター「 Form 2 」と自動洗浄装置「 Form Wash 」、産業ロボットガントリーシステムおよび遠隔監視システムを統合した生産自動化ソリューション。また新開発の自動生産支援ソフトウェアにより、3Dプリント自動スケジューリング、プリントエラー検出、遠隔工程管理およびパーツ / シリアルナンバーの自動付与などの同一工程の繰り返しプロセスから手作業を徹底的に排除したとしている。
現在「 Fuse 1 」および「 Form Cell 」は企業顧客を対象とした製品テスト中で、テスターには Google も含まれている。
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米国ミネソタ州発:ミネソタ大学の研究者グループは非平面上にプリント基板を含む3Dプリント製品を作成する新技術を開発し、専門誌 Advanced Materials 電子版に発表した。
開発したのは同大学機械工学部准教授 Michael McAlpine 氏らのグループ。同氏によると、この技術が実用化されれば外科手術ロボットの触覚センサーや人工装具に埋め込んで装具のつけ心地の改善に役立てたり、人体に直接埋め込むウェアラブルセンサー / デバイスへの応用も可能だとしている。手術ロボットへの応用では、ロボットの「触覚」を執刀医にリアルタイムでフィートバックし、内視鏡ファイバーカメラを使用する方法では不可能だった施術も可能になるという。
同グループはまず多機能3Dプリンターの開発から始めた。これは 4 基のノズルヘッドからベースとなるシリコン層、回路層、加圧センサー、サポート層を特殊インクで積層して造形するというもの。従来、電子部品の製造にはクリーンルームや大規模な設備が必要だったが、この方式なら大幅なコストダウンも図れる。多機能3Dプリンターおよび特殊インクの開発には 2 年かかったという。McAlpine 氏は 2013 年、ナノマテリアルと導電素材とを組み合わせて人工耳を3Dプリント作成したことで国際的に評価されている。
McAlpine 氏の話「このような『バイオニックスキン』は外科手術ロボット用途に限らず、歩行性能や周囲の環境に適合した動作の向上にも役に立つだろう」。
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米国ニューヨーク州発:現在の積層造形技術( AM )は多くのインターネット上のクラウドリソースやクラウドベースソフトウェアに強く依存している。ニューヨーク大学工学部タンドン校准教授 Nikhil Gupta 氏ら 3 名のグループはこのほど、3D CAD ファイルに意図的に仕込んだ欠陥によって知的財産の「盗用」を防ぐ技術を開発したと専門誌 Materials & Design 電子版に発表した。
Gupta 氏のグループによると、3D CAD ファイルを3Dプリンターに送る際に使用される一般的な stl ファイルに格納される解像度やスライス制御、造形ベッド作動方向などの制御情報を一部加工し、本来のパラメーター以外の不正な条件下でプリントを試みた場合にのみ完成品に欠陥が出現する、というもの。この加工の施された stl ファイルを第三者が不正に取得してプリントにしようした場合、埋め込まれた「欠陥」の情報がそのままプリントアウトされるという。同グループは正当なパラメーター設定の3Dプリンターでプリントアウトして出力したキューブ形状のオブジェクトと、パラメーター設定のない3Dプリンターで出力したオブジェクトを検証した結果、後者の場合は本来充填されているはずのオブジェクト内部に穴が開いた状態でプリントアウトされた。
Gupta 氏の話「ファイルやクラウドリソースの保護には暗号化技術やパスワード保護といったサイバーセキュリティ技術が使用可能だが、CAD ファイル自体を盗まれたらどうしようもない。今回開発した新手法は流出した CAD ファイルの高精度プリントアウトを困難にするもので、これは大きなアドバンテージとなるはずだ」。
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ルーマニア・ブラショヴ県発:トランシルヴァニア大学の研究者がこのほど、世界で初めてとなるほぼ全てが3Dプリント製の航空機用エンジン試作に成功した。
この研究者は同大学の Valentin Stamate 氏。試作したエンジンは 2 ストロークサイクル( 容積 10 cm³ )で、回転数は 10,000 / rpm。使用したのは粉末焼結積層造形方式( SLS / SLM )の金属3Dプリンターで、鉄、アルミ、青銅 / 鉄パウダーを使用してほとんどのパーツを3Dプリントで製作した。3Dプリントで製作できなかったのはプロペラおよびプロペラヘッド、スパークプラグ、軸受、ネジ / ナットなど。試作にかかった費用は 20,000 ユーロで、全額を同大学が負担した。 Stamate 氏は 2 年前に教職を辞して、現在は3Dプリントエンジンの研究開発に専念している。
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独ノルトライン=ヴェストファーレン州発:産業用ハイエンド3Dプリンターベンダー EnvisionTEC GMBH は同社主力 DLP 3Dプリンター「 Perfactory 」ファミリー第 4 世代 9 製品および純正樹脂素材 7 製品を、米国ペンシルベニア州ピッツバーグで開催の「 RAPID+TCT show [ 5 月 8- 11 日 ]」で発表した。
「 Perfactory 」ファミリー第 4 世代は顧客の要望を製品開発に反映させてきた同社の集大成とも言える製品群で、開発に 1 年以上を要したという。新開発の「 ウルトラハイパフォーマンス( UHP ) 」LED ランプ搭載により、時間当たり平均運用コストはわずか 0.50 米ドル( 高圧水銀光源搭載の旧モデルは 2.50 米ドル )、連続使用時間は約 1 万時間。標準モデルの「 Perfactory 4 Standard LED 」は最大造形サイズ 192 x 180 x 230 mm、XY 軸精度は 100 µm。
同社は同時に、純正樹脂素材 7 製品も発表した。内訳は耐熱特性に優れるシアン酸エステル樹脂「 E-CE 」など産業向け 3 製品と、同社バイオ3Dプリンター「 3D-Bioplotter® 」向け純正素材「 3D-Bioplotter PCL 45K RG 」を含む 4 製品で、「 PCL 45K RG 」は特に再生医療に適しているという。
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アルゼンチン・コルドバ州発:ビヤ・マリア市の公営教育文化センター「 Tecnoteca 」所属の有志らがこのほど、3Dプリントで視覚障がい者のためのチェス盤を製作して寄贈した。
同センター所長 Ariel Vottero 氏によると、同市からトイレに貼るための点字ポスター製作を依頼されたのがきっかけ。このとき3Dプリントの持つ可能性に気付かされたという。視覚障がいを持つ子供たちの通う教育機関から、子供たちが地元のチェスクラブに参加したい旨の相談を受けた時、Vottero 氏は3Dプリントでチェス盤を製作することを思いついた。
チェス盤製作には設計担当の Emmanuel Allasia 氏のほか地元の小学生 2 人も加わった 4 名のチームで当たり、約 1 か月かけて完成させた。完成した3Dプリントチェス盤は盤面タイルに凹凸が付けられ、駒の形状も一方は鋭角に、もう一方は丸みを持たせたデザインで触ってすぐにわかるように工夫してあり、ペグで盤面に差し込んで対局する。盤を取り囲む縁には各列を教える点字も用意されている。この素晴らしい特製チェスセットが寄贈された教育機関では、さっそく生徒にチェスを教えるために活用するとしている。
Tecnoteca は現在、音声モジュールと組み合わせてコンピューター科学とロボティクスを同時に学べる知育玩具の3Dプリント製作に取り組んでいる。
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米国マサチューセッツ州発:ボストン大学の学生や研究生グループは現在、バイオ3Dプリントによる人工膵臓の実用化に向けた研究に取り組んでいる。
同大学で生体工学を専攻する Thomas Hays 氏ら学生と研究生 3 名のグループは、患者自身の幹細胞からバイオ3Dプリントで膵臓を作成し、それを患者に移植する研究を行っている。Hays 氏によると、現時点でバイオ3Dプリントできるのは軟骨や皮膚などの血管系の少ない組織のみで、血管が張り巡らされた臓器がこの技術で作成でき、臨床試験等をクリアして患者に移植可能になるには早くてあと 10 年はかかるというが、もし実用化されれば「1型糖尿病」患者には朗報となるだろうと言う。
Hays 氏は今年の秋から、ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校に転じて研究を続ける予定だ。
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