中国発:陝西省の省都・西安市の病院でこのほど、転落事故で頭蓋骨の一部を失った男性に、3Dプリンターで出力したチタンメッシュの人工頭骨を移植する世界初の手術が行われ、無事成功した。
この移植手術を受けたのは、46歳の農民の男性。地元メディアの報道によると、この男性は昨年10月、建物の3階から誤って転落した際、左前頭葉側の頭骨が陥没するなどの重傷を負ったため、外科手術で損傷部分を除去せざるを得なかった。この転落事故以来、男性は視力と会話に障害が残った。
執刀医チームは今回、この事故で失われた部分を3Dプリンターを使って復元することを試みた。同チームはこの復元手術により、男性の頭部が以前と同じ状態になり、外科手術後の精神的外傷の軽減も期待している。
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ロシア発:ロシア議会は先月発効の新衛生規制法によって、国民から批判を浴びている。新衛生法は、化学繊維の混合割合が高いレース下着の国内生産および流通を禁ずる、というもの。だが、この新規制が気に入らない向きには、まだ対抗手段は残されている ―― 3Dプリンターで自作すればよいのだ。
今月、デザイナーの Viktoria Anoka 氏はモスクワに本拠を置く 3DPrintus に、ドイツのランジェリーブランド Lascana がサンクト ペテルブルクで開催されるテクノロジー展「Geek Picnic」に出品するパンティーを3Dプリンターで製作した。
「今まで受けた依頼で一番クレイジーだった」と 3DPrintus の創業者で CEO の Konstantin Ivanov 氏。3か月以上を費やしたこの企画は、ロシア初の3Dプリントパンティーとなった。
モデルの1人 Anastasia Belousova 氏は、この3Dプリントパンティーを「面白いけど、日常用途には不向き」と評した。
現在、モスクワ市内には 3DPrintus のような3Dプリントサービスを提供する企業が十数社ある。3DPrintus ではデザイナーに3Dデータを同社の運営するオンラインプラットフォームにアップロードしてもらい、顧客がその製品と素材を選択し、プリントを依頼する。「クリエイターにとっては工場生産するより安価に製品を公開できる」と同氏は言う。
3DPrintus では現在、ステンレススチール素材から出力するサービスも行っている。金や銀といったパウダー状にした貴金属素材からの造形も試験中で、複雑な形状の作成も可能だ。記者も全身の3次元スキャンデータを基に「3D自分撮り」を作ってもらった。精密な3Dメッシュデータがモスクワ郊外の大きな倉庫に設置された3Dプリンターに送信され、1週間後、「3D自分撮り」フィギュアが完成した。服の皺から靴の細部に至るまで、そのディテールの再現度は目を見張るほどだ。
3Dプリントに関しては、たとえば銃砲類の違法製造などの危険かつ破壊的な使用目的に悪用される恐れがあることも事実だ。樹脂製の3Dプリント銃は、空港のセキュリティチェックもすり抜ける可能性がある。
今のところ、3DPrintus は女性用下着といった安全な製品のみ請け負っている。Ivanov 氏は、3Dプリントが既成の大量生産システムの代替になるという考えを一蹴するが、オーダーメイドで、しかも手頃な価格で手に入れられるという発想自体は魅力的だと語っている。
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米国コロンバス発:オハイオ州コロンバスに本拠を置く3Dプリンターベンチャー Sculptify は現在、Kickstarter 上で新コンセプトのデスクトップ3Dプリンター量産化に向けた資金調達を展開中だ。
新開発3Dプリンター「David」最大の特徴は、市販のFDM方式デスクトップ3Dプリンターに広く採用されている樹脂フィラメントを一切使用せず、その原料である樹脂ペレットをそのまま素材として採用した点だ。
従来のフィラメントスプール方式では、プリント途中で素材や色を変更することはできない。ペレットをフィラメントに加工するためのコストもかかる。この「David」ではそういった制約を解消し、なおかつコストダウンも実現するという。
現在、「David」試作機では ABS や EVA といった樹脂素材から木質配合素材まで様々な素材のペレットでテストを繰り返している。「David」用ペレットは約1kg( 2.2ポンド )ずつ袋詰めされて販売する予定だが、「自作ペレット」を投入することも可能だという。ペレット1袋の販売予定価格は 18米ドル。ちなみに市販のフィラメントスプールの価格帯は30-48ドルだ。
「David」で最もエキサイティングなのは、硬い樹脂素材に限定されないことかもしれない。「David」では樹脂素材の他、ゴムのような柔軟な素材からも造形が可能。最終的にはプリント途中での素材の切り替えおよび色の変更をできるようにするという( 素材や色を変える時はプリンターを停止させ、ホッパーからペレットを排出して別のペレットに入れ替える )。同社ではこれらの機能をすべて盛り込みたいとしている。
ただし、このプロジェクトでネックになっているのが、最低募集出資額の高さ。たとえば M3D LLC の「The Micro」の時と比べてみればその差は明らかだ。「David」は現時点で57,589ドルの出資申請を受けているが、目標金額の 10万ドルにはまだ道半ばだ。募集期間は9月19日まで。
フィラメントスプールの代わりにペレットを直接使用するという同社のアイディアは、間違いなく3Dプリンターにさらなる魅力を付加するだろう。ペレット素材がローエンドの3Dプリンターにまで波及すれば、デスクトップ3Dプリンターの未来像はもはやフィラメントではなく、ペレットで描かれることになるかもしれない。
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米国発:3Dプリント技術の医療分野への応用は日増しに拡大している。義肢やインプラント、果ては人体細胞自体が3Dプリントされ、治療に活用される事例も見られる。このような医療分野のイノベーションが急速に進んでいるにもかかわらず、その多くは本体だけで 300万米ドル以上もする高価な積層造型機が必要なことがネックになっていた。
ルイジアナ州ラストンのルイジアナ工科大学( LTU )生体工学およびナノシステム工学研究者チームはこのほど、MakerBot 等の廉価なデスクトップ3Dプリンターで「ビーズ」と呼ばれる、狙った部位に抗生物質を的確に投与するインプラント作成に成功したと発表した。これは癌患者や感染症患者の治療法を根本から変えるかもしれない。
従来の「ビーズ」は、執刀医が骨セメントと抗生物質との配合剤として外科手術中に作られるが、これには発癌性物質が含まれ、また体内で吸収分解されないので、薬剤放出後のビーズを取り出すための手術も行う必要がある。今回、ルイジアナ工科大学チームが編み出した新方式は、バイオプラスチックを3Dプリンター用フィラメントとして生成し、そこに必要量の抗生物質を添加したビーズを作成するというものだ。
この方法では個々のケースに最適な形状のビーズが作成でき、配合する抗生物質や化学物質の分量もその都度調整可能で、副作用の軽減も期待される。そしてなにより画期的なのは、同開発チームの作成した
生体適合性フィラメントとエクストルーダーは MakerBot 等、ごく普通のデスクトップ3Dプリンターに簡単に装着可能なことだ。
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→ 参照元記事2.
フランス発:3Dプリンター市場における FDM 方式デスクトップ型機種の進化と革新には目覚ましいものがある。その立役者として、個人的には RepRap ムーヴメントがあると考えている。事実、FDM 方式デスクトップ3Dプリンターで最もよく売れている MakerBot でさえ、RepRap をベースに開発された3Dプリンターなのだ。
リヨン近郊マングリュー在住の Micheal Ipas 氏と同氏の会社 MyTechno3D は、その RepRap フレームワークをベースに、大型オブジェクトの造形が可能なデスクトップ3Dプリンター「Maximus XL」を開発している。現在、Ipas 氏は Indiegogo 上で「Maximus XL」の資金調達中。目標金額は2万ユーロで、期間は9月24日まで。同氏によれば、同試作機はこれまでのところ良好な仕上がりで、目標額達成後は速やかに生産体制を整えるとしている。
「Maximus XL」の主な仕様は次の通り。
本体サイズ:500x500x500mm
最大造形サイズ:430x330x250mm
電子回路:RAMbo Board、 Nema 17 ステッピングモーター
フィラメント:ナイロン、ABS、PLA、レイウッド、いずれも最小径 φ=0.2mm
オートレベル調節機能搭載
「Maximus XL」の組み立てキットの内容は電子回路、本体フレーム、3Dプリントパーツ、モーター、ホットエンド、配線、電源となっている。このプロジェクトの出資者は、その金額の多寡に関係なく、購入後1年有効のフリーアップグレード権が提供される。アップグレードの際、ハードウェア等の提供を受ける場合の送料は出資者の負担となる。
米国発:Walt Disney Company 傘下の Disney Research は目下、3Dプリンターで複雑な3次元アニマトロニクスモデルを簡単に作成可能にするアプリケーションソフトをコロンビア大学およびスイスの研究者と共同で開発中だ。
同ラボはこの開発中のアプリについて、このほどその概要を公表した。それによると、シンプルな機械機構を動かすだけで実際の生き物の関節動作を模倣する3次元アニマトロニクスモデルが作成可能になるという。
開発中のアプリは、まず作成したオブジェクトに希望する動作を実行させるための動作線を設計する。あとはアプリ側が自動でその動きを実行する上で必要な最低限の動力点を割り出す。3Dモデルと必要な動作線がプログラムに入力されると、その実行に必要な動力点が示される。今回開発したアプリでは、この動力点を連接棒に置き換え、最終的に現実の動物に見られる関節と同じ動きを実現させる。
まず画面上でどの動力点を外すかを決め、次に2つの未連結の動作部を選ぶ。動作部同士の連結が生成され、連結部の機械的な動きが再現される。他の結合法も数種類生成され、ユーザーは最適な結合法を選択すればよい。
このアプリの最終目標は、たった1つの動力点だけで各連結部の動作を制御することにある。このアプリは、たとえばディズニーランドの等身大アニマトロニクスへの応用ももちろん考えられるが、3Dモデリング プログラムに統合すれば、それまで考えもつかなかったような動作が一挙に可能になるオブジェクトの製作が一般ユーザーにも簡単にできるようになるだろうし、多数の可動部から成る極めて複雑なオブジェクトも、一度の3Dプリントアウトで製作可能になるだろう。
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米国発:ヴァージニア州ロアノークにあるニューリバー・コミュニティ・カレッジ( NRCC )は今秋、ロボット工学および3Dプリンターの公開講座を新規開講する。
両講座共に誰でも無条件で受講が可能。ヴァージニア州住民は各講座がそれぞれ 400米ドルで受講できるが、州外の学生は割増となる。
「産業ロボットプログラミング」と題されたロボット工学クラスは毎週月曜日-水曜日開講で、時間は午後 3:30-5:30。「デスクトップ マニュファクチャリング テクノロジー」と題された3Dプリンター講座の方は毎週火曜日-木曜日開講で、時間は午後 3:00-5:30。
会場は、ロボット工学コースが同大学メインキャンパスのあるダブリン、3Dプリンターコースがクリスチャンバーグにある同大学ニューリバーヴァレーモール校。
ロボット工学クラスでは、単純なプログラミング演習を通じて、FANUC 製の訓練用産業ロボットを実際に動かし、物体のソーティング方法などを学ぶ。
3Dプリンタークラスでは初心者から、すでにある程度経験を積んだユーザーまで幅広い層を対象とする。講師の Jeff Levy 氏は、基本的には受講者が自由に3D CAD データを作成し、それに基づいて実際にプリントアウトしてもらいたいと考えている。3Dプリンター講座にはすでにヴァージニア テック コーポレート研究センター( VTCRC )内の各企業や、3Dプリンターに関心のある一般からの問い合わせが来ているという。
Levy 氏は、受講生には同大学に新設されたプリントラボにある6台の3Dプリンターとレーザーカッターを使用して3Dデザインや3Dプリントを体験してもらいたいとしている。
受講申請は今月 25日まで受け付けている。
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