インド・カルナータカ州発:現在、インド国内では噛みタバコなどの習慣に起因する口腔癌の罹患率が急増している。全癌患者のうち、舌癌などの口腔癌患者はじつに四割にも上ると言われる。
バンガロール市保健グローバル癌センターの外科腫瘍学チームはこのほど、世界で初めて複合フレキシブル素材による3Dプリントモデルに基づく舌癌切除と再建手術を行い、見事に成功した。
同癌センターによると、長引く口内炎に悩まされているというインドール市内に住む 53 歳男性が同センターを訪れた。男性は 2 年前、舌悪性腫瘍の手術を受けていた。検査の結果、男性は舌の広範囲を癌組織に侵されていることが判明した。
執刀医チームを率いた Vishal Rao 医博は、従来の切除術では舌を丸ごと取り去ることになり、この男性患者の QoL 低下を懸念した。
そこで Rao 医博らは、ムンバイ市内の医療3Dプリント技術のスタートアップ Anatomiz3D LLP に対し、この男性患者の MRI 画像の DICOM データから精密な3次元等倍モデル製作を依頼した。
Rao 医博の話「舌および癌細胞の3次元等倍モデルを舌部分を茶色に、癌部分を青色に色分けして作成してもらった。執刀医チームはこのモデルを見ながら癌組織の位置、深度、大きさなどを正確に把握することで最適な癌切除術のプランを立てることが可能になり、また癌切除後、大腿筋組織を使用して忠実な組織再建を行うことができた」。
Anatomiz3D によると、実際の3次元モデル作成に当たって、Materialise の開発した医用画像処理専用ソフトウェア「 Mimics for Research 」を使用した( 同ソフトウェアは米国食品医薬品局[ FDA ]および CE 準拠 )。
3Dプリント3次元モデルをこのような癌切除術に援用することは、外科医にとって大変なメリットをもたらす。従来の2次元画像による診断では不可能だった癌組織の全体像を可視化できるだけでなく、組織再建術に必要なデータも得られる。そしてこれは患者本人にとっても、嚥下能力や発話能力といった既存能力を損なうことがないというメリットをもたらす。また、このような3次元モデルを使用して患者にこれから受ける手術について説明すれば、患者側の理解も得やすく、術後のリハビリ計画も立てやすい。実際、外科医によると、MRI 画像のみで病状の説明をしても、患者側に全てが伝わっているわけではないという。
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米国メリーランド州発:航空宇宙大手 Lockheed Martin( NYSE:LMT )は今年に入り、合成ダイヤモンドを製造可能にする3Dプリント技術に関する特許を申請し、その出願文書が先月末時点で公開された。
出願書によると同社は合成ダイヤの3Dプリントとして、ポリ( ヒドリドカルビン、PHC )などのプレセラミックポリマーとセラミック粒子を堆積し、不活性雰囲気下で 100 °C 超に加熱して熱分解させ多結晶の合成ダイヤを生成する方法と、ナノダイヤモンド粒子を使用して生成する方法とを申請している。
この3Dプリントによる合成ダイヤ製造技術は複雑な形状を持つ切削刃、超高剛性 / 超軽量カッター製造目的で開発されたものだが、柔軟なカスタマイズ加工ができるという点では宝飾製品への応用も夢ではない。ひょっとしたら将来、家にいながらにして大切な人へ贈るダイヤを自作できるようになるかもしれない。
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米国マサチューセッツ州発:3Dプリンター製造スタートアップ DK Automations はこのほど、デルタ型3Dプリンターとしては初めてプリントヘッド直結型エクストルーダーを搭載した新製品「 Radik Delta 3D Printer 」を開発した。
従来のデルタ型製品では通常、 Bowden タイプと呼ばれるエクストルーダーが採用されていたが、駆動モーター系がプリントヘッドから離れているため、3軸座標( カルティジャン )型3Dプリンターと比べてフィラメント送りや引き込みにトラブルが発生しやすい欠点があった。同社はこうした従来製品の問題を解消するため、独自技術 Delta Direct Extruder ( DDE )によってデルタ型では初めてとなる直結型エクストルーダーを採用した。デルタ型ならではの高速プリント機能はそのままに、より正確なフィラメント送りを実現させたとしている。「 Radik Delta 3D Printer 」はデルタ型とカルティジャン型のいいとこ取りの3Dプリンターと言える。
「 Radik Delta 3D Printer 」はデュアルノズルで、CNC で精密加工されたオールメタル仕様プリントヘッドの最高温度は 300 °C。オープンソースフィラメントシステムで、ABS、PLA、ナイロン、PVA に対応する。最大造形サイズは円周 180 mm x 高さ 150 mm、完全密閉仕様で操作は付属のタッチパネルで行う。標準解像度設定は 150 µm。ヒートベッドの最大温度は 120 °C。現在、同社は発売に向けてクラウドファンディングキャンペーンを準備している。
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米国コロラド州発:最大1m 四方の大型造形物が製作可能な産業向け3Dプリンター「 Atlas 2.0 」を製造する Titan Robotics は、「リオ 2016 パラリンピック競技大会[ 会期:9 月 7 - 18 日 ]」に出場する自転車競技米国代表選手のために特製固定具を開発、提供した。
この固定具を開発したのは同社エンジニアで、自らも夏季 / 冬季パラリンピック米国代表選手として2回、自転車およびスラローム競技で金メダルを獲得している Allison Jones 氏。今回、Jones 氏は今大会のチームメイトでもあるアスリート Billy Lister 氏の麻痺した左腕を最適なポジションで支えるための固定具を Titan の3Dプリンターで製作した。
Lister 氏は 17 歳の時に発症した病気による神経麻痺のため、左半身が自由に動かない障がいがある。このため左手がいきなり痙縮することがあり、自転車競技で空気抵抗の最も少ない理想的ポジションを維持するのが困難だった。
そこで、Jones 氏と Titan は最適な位置に無理なく固定できる補助具の開発を開始した。Titan の最新3Dプリンター製品で何度も試作を繰り返し、ようやく Lister 氏も満足のいく固定具が完成した。Jones 氏は、今後も障がいのあるアスリート達に柔軟なカスタマイズが可能で快適な補助具を3Dプリントで提供していきたいと意気込んでいる。
Titan から3Dプリント固定具の提供を受けた Billy Lister 氏は次のようにコメントする。「なんだってできるということだ。従来の方法でできなかったからといってそれで終わり、ということではない。必要なのは自分自身と、枠にとらわれない自由な発想と、仲間だ。これこそ Allison と Titan が成し遂げたことであり、独力では不可能だ」。
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フランス発:家電販売大手 Boulanger はこのほど、3Dプリントネットワーク Freelabster に呼び掛けてある3Dプリントのコンテストを開催した。
内容は、同ネットワークに参加している国内各地のメイカーたちに、仏国内の Boulanger 9 店舗まで、指定された製品を3Dプリントで製作し、それを箱詰めして 24 時間以内に最寄りの同店舗へ持参せよ、というもの。メイカー達に課せられた課題はモンスターボール型チップ 40 個とスマートフォン 3 機種用の「 Pokémon GO 」ランチャー 10 個の合計 50 個のアイテム。条件をクリアした参加者にはそれぞれ報酬として 60 ユーロが払われる。Boulanger は現在、仏国内に 130 店舗を展開している。
コンテストを開始してみると、 Freelabster サイト上には1 時間以内にリアクションが入り始め、早くも 2 店舗で競技参加者が現れた。つづいて パリ、レンヌ、リヨン、ジュヌヴィリエ各市の店舗にも参加者が現れた。アヴィニョン、トゥーロン、カーンの各市は近郊にファブラボがないことから、期限 12 時間前になって参加者が現れ、製作物を指定店舗宛てに宅配した。
わずか 24 時間の制限時間内に 50 個ものアイテムをプリントアウトして指定店舗に届けるため、参加したメイカー達は徹夜でプリント作業に従事し、製品は見事に時間内に全指定店舗に届けられた。
Freelabster 側は次のように賛美の言葉を送っている。「このイベントは決してたわいない取り組みではない。このような3Dプリントコラボレーションのような試みによって、地元企業が大きなネットワーク内に自らの立ち位置を見つけ、競争力も確実に強化できる」。
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ドイツ・バイエルン州発:voxeljet AG( NYSE:VJET )は現地時間 8 月 11 日、2016 会計年度第 2 四半期( 6 月 30 日締め )連結決算を発表した。
それによると、今期総収益は前年同期比 14.8 % 増の 6,296,000 EURに、売上総利益は前年同期の 1,834,000 EUR から 2,303,000 EUR に好転したが、サービス部門収益は前年同期比 30.1 % 減の 2,481,000 EUR に留まった。また 2016 年度通期の業績予想を当初の 2,800 - 3,000 万ユーロから 2,400 - 2,500 万ユーロへと下方修正した。2016 年第 3 四半期収益は 450 - 550 万ユーロになるとの見通しを示した。
同社によると、第 2 四半期の受注残は 420.9 万ユーロ、3Dプリンター5台分だという。前年度 12 月末時点での受注残台数より少なくなった理由として、顧客側の発注タイミングおよび出荷までに要する期間の他に、需要の縮小が挙げられるとしている。
同社 CEO の Ingo Ederer 博士は次のようにコメントする。「今期末の手許資産と現金の合計は約 2,800 万ユーロある。弊社はこの資本で Vision 2020 プランを遂行し、長期的な株主価値を向上させる。需要の現況により、今年度のグループ全体の収益見通しを若干下方修正した」。
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中国発:Autodesk, Inc. ( NASDAQ:ADSK )は深圳市で開催中のファブラボ関連カンファレンスで、Fab Foundation に加盟する世界の 1000 超のファブラボに対し、製造現場向け製品パッケージ「 Autodesk Product Design Collection 」の無償使用権を与えると発表した。
「 Autodesk Product Design Collection 」には AutoCAD Architecture、AutoCAD Electrical、AutoCAD 360 Pro、Fusion 360等の3D CAD 関連ツールが同梱され、25 GB のクラウドストレージも付属する。
Autodesk はブラウザベースのモデリングソフト Tinkercad や 電子回路設計ソフト 123D Circuits を昨年からファブラボ向けに無償公開している。
Fab Lab Shibuya チーフディレクター 梅澤陽明氏は次のようにコメントしている。「日本国内のメイカーコミュニティは急拡大している。Autodesk は製品群やサービス提供を通じてメイカーズムーブメントを支援する牽引役であり、 Maker Faire Tokyo 2016 では Autodesk A360 や Fusion 360 といったツールを活用した講座を開いた。Autodesk がデジタルマニュファクチャリング全般へとサービス拡大を続けている中、今回の発表を知り、とても興奮している」。
Fab Foundation に加盟するファブラボは、この申請フォームから無償使用の申請ができる。
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