2017年11月26日日曜日

EnvisionTECがエントリー向け新型 DLP 3Dプリンター「 Aria 」を発表

米国ミシガン州発:3DプリンターベンダーEnvisionTEC はこのほど、初心者向け新型デスクトップ3Dプリンター「 Aria 」を発表した。

「 Aria 」は DLP 型のデスクトップ3Dプリンターで、同社初のエントリーモデル製品。エントリー向けながら同社独自技術のマイクロプラットフォームおよびファームウェアを標準搭載してダウングレードしたデスクトップ3Dプリンターであり、価格も同社製品としてはかなり廉価な6,999 米ドル に設定されている。

「 Aria 」の最大造形サイズは 65 x 40 x 100 mm で、工業向け製品と同じ2軸スライド機構および材料トレイ、光学ガラスレンズの UV LED ライトを搭載。Z軸方向の解像度は使用素材に応じて 25, 35 / 50 μm に設定可能。同社独自制御ソフトウェアパッケージ「 Perfactory Software Suite and Magics 」も同梱されている。

同社によると、「 Aria 」は宝飾品をはじめ玩具や模型などの一般消費者向け製品、部品製造用途に最適なデスクトップ3Dプリンターだとしている。

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2017年11月19日日曜日

独 Trumpf が新型金属3Dプリンターシステム「TruPrint 5000」を発表

ドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州発:11月12-17日までフランクフルト市内で開催された工作機械関連の国際見本市「Formnext 2017」で、3Dプリンターベンダー大手 Trumpf GmbH & Co. KG は新型金属加工用3Dプリンターシステム「TruPrint 5000」を発表した。

「TruPrint 5000」はレーザー金属溶融技術( LMF )ベースの金属加工専用3Dプリントシステム。全ての溶接可能金属で直径 300 mm、高さ 400 mm の範囲で複雑な形状の部材を製造でき、また3点レーザービーム照射機構や造形シリンダー部の脱着自動化を実装し、中型製品の連続製造の効率化を実現している。

Trumpf はレーザー加工技術などを全て自社調達可能な強みを生かして、SLM Solutions、GE subsidiary Concept Laser、EOS、3D Systems といった大手競合他社相手に成長し続けるレーザー3Dプリント市場シェア拡大を狙う。

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2017年11月11日土曜日

独スーパーが格安の自社ブランドデスクトップ3Dプリンターを年末商戦に投入

ドイツ発:大手安売りスーパーチェーン Aldi は 11 月 19 日以降、同社ブランドの格安3Dプリンターの販売を開始する。

同社によると、自社ブランド3Dプリンターは金属フレームの FDM 型デスクトップ3Dプリンターで、販売価格は 299.99 英ポンド。同社では、同3Dプリンターは 900 英ポンドと同等の性能を有するとしている。

Aldi モデル新型3Dプリンターの最大造形サイズは 20 x 20 x 18 cmで、SD カードからの直接プリントも可能。LCD タッチ画面とステップ式操作ウィザードで3Dプリンター初心者にも配慮された仕様となっている。

Aldi はまた自社ブランドの 55 インチ 4K テレビも 11 月 23 日より販売する。販売価格は 429.99 英ポンド。オプションで Bluetooth ワイヤレスサウンドバー( 129.99 英ポンド )も追加できる。同社は 11 月第 4 金曜の「ブラックフライデー」以降の年末商戦に向けた目玉のひとつとして位置付けている。

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2017年11月5日日曜日

米研究者グループが3Dプリントステンレス鋼強度を従来の 3 倍にする条件を発見

米国発:米国の研究者らのグループはこのほど、3Dプリントステンレス鋼の強度が従来の約 3 倍に高まる条件を発見したと Nature Materials 電子版上に発表した。

発表したのは国立エイムズ研究所、ジョージア工科大学およびオレゴン州の研究者らのグループ。従来の SLS などのレーザー焼結法で3Dプリントされた金属製品には強度不足になりやすいという欠陥があった。今回、同グループが発見したのは、ある条件下で3Dプリントを行うと、オーステナイト系ステンレス鋼 316L の強度が約 3 倍に向上する、というもの。

同グループによると今回の発見は偶然の賜物で、異なる金属薄板とパウダーを使用して3Dプリントしていたところ、ある一定の条件下で強度が高まる現象を発見したという。具体的には、金属組織内部の構造変化により降伏強さと延性強度が従来の限界より向上したことを確認したとしている。

同グループの次の目標は高性能計算( HPC )を用いて次世代ステンレス鋼の性能予測および基盤インフラ改善のための予測モデルを構築することで、ステンレス鋼以外の他の合金鋼の潜在能力開発も視野に入れる。

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