2022年1月7日金曜日

Formlabs が同社最速の SLA 3Dプリンター2製品を発売

米国ネバダ州: SLA 3Dプリンターベンダーの Formlabs Inc. は、世界最大級の家電見本市 CES 2022(2022年1月6~8日)で新型3Dプリンター「 Form 3+ 」および「 Form 3B + 」を発表した。公式リリースによると、2製品とも、造形スピードが同社最速の3Dプリンターだという。同社は2製品を1月5日付で販売を開始した
2製品は2019 年発売の同社フラッグシップモデル「 Form 3 」および「 Form 3B 」のアップグレード版で、内蔵されている中核技術「 Low Force Stereolithography (LFS™)」も3年かけて全面的に改良された。LFS は、レーザーとミラーを包含した光プロセスユニット(LPU)を使用し、造形の微細さと高速度を両立しつつ、液体樹脂を等方性を持つパーツに硬化させる。この全面的改良の結果、新製品ではレーザー照射が最適化され、従来比で最大 40 % の高速化を実現したという。
両モデルには、特許技術の「クイックリリーステクノロジー」および「ビルドプラットフォーム2」が実装されている。両技術の実装により、従来製品では製品とサポート材との分離に難があったプリント後処理の問題も、ハンドル付きの屈曲可能なプラットフォーム素材を採用することで安全かつ簡単に離脱させることが可能になった。
また同社は、静電気放電(ESD)を防止する静電気散逸性素材でできた「ESD レジン」も発売した。同社が ESD 製品を手掛けるのは今回が初めて。同社は SLA 3Dプリンター用 ESD レジンをラインアップに追加することで、電子機器、自動車、航空機製造といったシビアな静電気対策が要求される業界への売り込みをかける。とくに半導体関連分野において、極高精度で手頃な価格で導入可能な製品をリリースすることで、半導体不足に起因する苦境の緩和に貢献したいとしている。