2021年1月28日木曜日

Oqton、工業 AM を含む AI 支援生産自動化に向けた資金を調達

ベルギー発:エンジニアリングソフトウェアと製造ハードウェアを統合した製造業向けオペレーティングシステム開発のスタートアップ Oqton はこのほど、4,000万ドルの資金調達を行った。
同社によると、今回調達した資金は同社プラットフォームのブラッシュアップに使われると同時に、AM(積層造形)、ロボット溶接、CNC加工などの市場における業務パートナーシップ拡大に振り向けられるという。
AM 市場は爆発的に拡大を続けている。市場調査会社 Reports and Data は、同マーケットは年平均成長率 14.4 % で 2027 年までに 266億8,000万 ドルに達すると予測する。
AM は従来の射出成形のような技術に比べ、必要リソースのカット、生産サイクルの短縮、柔軟な設計ワークフローの実現といった利点がある。しかし、生産ラインの全般的自動化や高額な運用コストなどの課題がまだ残っている。
米国とベルギーに拠点を置く Oqton (従業員数 56 )は、複数のファブリケーション機能を1つのプラットフォームに統合したサブスクリプションベースのクラウド型製造工程ソリューションを開発している。また CNC、金属/ポリマー3Dプリント、およびハイブリッドAM、切削加工の各ワークフローの自動化も手掛けている。同社の製造現場向けプラットフォームにはAI による製品検査アルゴリズムやパーツ形状の事前分析、およびリアルタイムキャリブレーションが組み込まれ、最適化や部分修正も自動的に提案される。