2020年6月21日日曜日

米大学がモーションピクチャーを応用した3Dプリント技術を開発

米国ミネソタ州発:ミネソタ大学はこのほど、伸縮可能な電気センサーを3Dプリントで人間の肺に直接装着可能にする画期的研究を、アメリカ科学振興協会(AAAS)発行の科学専門誌 Science Advances発表した。

同大機械工学部教授 Michael McAlpine 氏によると、開発された新技術は将来、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断およびモニタリングなどの用途に応用できる可能性がある、としている。この新方式3Dプリントにはハリウッドで使用されているのと同様のモーションキャプチャー技術と特殊な3Dプリンターが使用され、またモーションピクチャー用トラッキングマーカーを活用して、臓器表面の伸縮に合わせて3Dプリンターの出力を調整したという。

研究者らはこの方式で、人工的に作成して膨らませた動物の肺にセンサーを3Dプリントすることに成功した。McAlphine 氏は、この新技術は将来的には膨らんだ肺に電気センサーを3Dプリントする際に使用されるかもしれない、と述べている。

参照元記事