2023年8月30日水曜日

オランダの MX3D が金属3Dプリントパーツ用の新型ロボット制御システムを発表

オランダ発:世界初のステンレス鋼3Dプリント橋(2021)など、大型3Dプリント構造物を手掛ける MX3D はこのほど、金属3Dプリントパーツ用の新型ロボット制御システム「 MX Metal AM System 」を発表した。
創業 10 年目を迎える同社は、ワイヤアーク積層造形(WAAM)プロセスにもちいるロボットAMツールの開発を続けている。WAAM はツールヘッドから押し出された金属ワイヤを即座に溶着する技術で、大型金属造形物の制作を可能にする。
MX Metal AM System は超大型金属造形物の製造可能な閉鎖型ユニットで、重量 5 ㌧、6000 ✕ 1500 ✕ 3500 mm と同種の金属3Dプリンターでは最大級だ。ロボット制御系は8軸構成で、理論上はどのような形状も造形可能だ。
同社は同製品の販路として、金型成形や鍛造などを必要とする企業ユーザーを想定するが、他の方法ではコストが高くつく可能性がある少量部品製造も短時間でできる。たとえば、大型金属部品が不可欠な遠隔地にある鉱山の採掘現場などに最適だという。