2015年5月31日日曜日

リアルな関節連結型3Dプリンタブル ドラゴン DIY キット「 Braq 」

スペイン発:Ubuntu OS 搭載スマートフォンを世界に先駆けてリリースするなどユニークな視点のハードウェア製造で知られるベンダー bq は5月 29 日付で、関節を自由に動かせる仕様の3Dプリンタブル ドラゴン DIY キット「 Braq 」を Thingiverse 上に無償公開した。

「 Braq 」は同社イノベーション / ロボティクス部門 bqlabs が、Sonia Verdu 氏が3Dプリント用にデザインしたドラゴンを基に作り上げた。全部で 42 のパーツからなり、径2-3mm のゴムバンドで連結する[ 両翼に2本、頭部から尾にかけて1本、前脚 / 後脚に各1本 ]。

一部パーツはラフト付きなので、追加サポート材は不要。頭部は 0.14 mm 厚、それ以外は 0.2 mm 厚でのプリントを推奨している。



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2015年5月30日土曜日

英国 KYOCERA DS が 3D Systems のハイエンドフルカラー3Dプリンターを販売へ

英国発:KYOCERA Document Solutions UK Ltd ( KYOCERA DSUK )はこのほど、3D Systems( NYSE:DDD )の産業向けハイエンド3Dプリンター「 ProJet 4500 professional 」の英国とアイルランドでの販売を開始すると発表した。これは新ソリューションによるミッションクリティカルな製品製造支援を目的とする、両社の戦略的パートナーシップ提携の一環。両社は今年初めにこのパートナーシップ提携を締結している。

「 Projet 4500 」は世界初の樹脂素材でフルカラー出力を実現した積層造型機で、独自のカラージェットプリンティング( CJP )を採用している。研究開発関連、コンセプトデザイン、製品検証、少量生産などに最適なソリューションで、単一工程で複数部品が出力でき、しかも環境負荷も低いというメリットがある。KYOCERA DSUK によれば同機はコスト効率が高く、かつ高速な出力が可能だとしている。

KYOCERA DSUK プロダクトマーケティング部長 Trevor Maloney 氏は、「3Dプリント技術の低価格化が進む今、英国最大規模の3D製品群を網羅した弊社からあらゆる用途に適したソリューションを提供することは大きな喜びだ」と述べている。

[ 参考:「 3D Systems Projet 4500 Professional 」日本国内での販売代理店サイトの製品情報ページ ]

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2015年5月29日金曜日

スーパーマーケット店内でフルカラー3Dプリント ミニフィギュアが作れる「 3DME 」

英国発:全英 560 以上のスーパーマーケット店舗をチェーン展開する ASDA はこのほど、フルカラー3Dプリント ミニフィギュア提供サービス「 3DME 」を開始した。

同サービスは、ASDA チェーン店舗内に設置された専用の3次元スキャナー装置で 360 ° の全身撮影した立体画像データを基に、フルカラー石膏による精巧なミニフィギュア制作を代行する、というもの。当面は3次元スキャナーを設置したマンチェスター、リヴァプール、ヨーク、エディンバラ、コヴェントリー、カーディフなどの ASDA 10 店舗でサービスを提供する。

3次元スキャナーでの撮影時間は 12 秒ほどで完了し、撮影データは請負先の3Dプリンターへ送信される。3Dミニフィギュアは8種類のサイズと組み合わせから選べ、価格は 7 ~ 125 EUR。全身の3次元スキャン / 全方位撮影後、20 日ほどでミニフィギュアは完成し、あとは店頭、もしくは宅配で完成品を受け取るだけ。自身の3Dミニフィギュアがお手軽に作れるサービスとなっている。



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2015年5月25日月曜日

ロシアで3Dプリント カンファレンスが開催

ロシア・レニングラード州発:3Dプリント市場はもともとグローバルな性質を持ち、これが真の意味でのグローバリゼーションを促す最大の推進役となっている。そんなトレンドを如実に物語るのが、世界各地で開催される様々な3Dプリント関連見本市だ。他国の企業にとっては開催国の国内市場へ開かれた窓となり、また開催当地の企業にとっては世界市場に打って出る商機ともなる。

来月5日、サンクトペテルブルク市で同市初となる3Dプリント カンファレンス「 3D Print Conference St. Petersburg 2015 」が開催される。また3Dプリント関連国際見本市「 3D Print Expo 」もアゼルバイジャン、カザフスタン、ウクライナに続き、今年2月、ロシア国内では初めて首都モスクワ市で開催された

3Dプリントのロシア国内市場はまだまだ発展途上」と言うのは、元音楽 / 映画業界イベントプロデューサーで2年前から3Dプリント カンファレンス運営に従事する Alla Vavilova 氏。「私達の手がけるイベントに出展する企業数は右肩上がりに増えており、出展各社同士の取引も同様に増加している」。たとえば Picaso 3D は、同国初のデスクトップ3Dプリンター「 Designer PRO 250 」を「 3D Print Expo 」でお披露目し、正式リリース後は国内外の市場進出に成功している。

「 3D Print Expo 」は 10 月にも次期開催がモスクワ市で予定され、世界的な3Dプリント大手数社が既に出展を決めている。だが Alla 氏は、ロシアでの3Dプリント市場を真に成熟させるためには医療、工業、航空分野での3Dプリント導入企業との連携を一層強化する必要があることを認めている。

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2015年5月24日日曜日

PrintME 3D が3Dプリンタブルデザイン公募でネパール支援

英国ロンドン発:先月 25 日に発生したネパール大地震( M 7.8 )は死者 8,500 人以上という甚大な自然災害であり、学校やインフラ等の再建の道のりはいまだ遠い。

ロンドン市に本拠を置く3Dプリント総合サービス PrintME 3D Studio は英国の慈善団体 Article 25 の支援キャンペーン協賛企業の1つとして、医療器具、浄水装置、機械工具類製造を担当しているが、同時にメイカー達にもこの支援プロジェクト参加を呼びかけている。

同社は、外形寸法 28 x 19 x 19 cm 以内( 複数パーツに分かれる場合もこの制限内 )の3Dプリンタブルな役に立つ製品デザインのアイディアを求めている。ファイルサイズが5MB 超の場合は送り先となる Dropbox リンクを請求してから送信する。

PrintME 3D および Article 25 は、「クラーケンウェル デザイン週間」の同じく協賛企業の Scandinavian Business Seating ブースにて関連展示も行った。

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2015年5月23日土曜日

まるでブリーフケース ?! のように持ち運び可能な FFF 3Dプリンター「 Focus 」

オランダ・リンブルフ州発:3Dプリント技術の最新イノベーション関連報道を見ると、3Dプリンターのさらなる小型化・高速化、高解像度化という事例がほとんどで、今まで見たこともないようなまったく新しい概念の3Dプリンターが登場したというケースはむしろ少ない。

昨年5月、工業製品デザイナー Floris Hoff 氏によって設立されたスタートアップ 3D By Flow ( マーストリヒト市 )が現在、Kickstarter 上で資金調達中の新型3Dプリンター「 Focus 」は、Hoff 氏自身が3Dプリンターを使用した経験から生まれた新コンセプトの FFF 機。同機の最大の特徴は、マルチメタリアル対応の「折りたためる」デスクトップ3Dプリンターということだ。

「 Focus 」は移動時には、まるでブリーフケースのような姿に変わる。マグネット着脱の交換式エクストルーダーを採用し、ABS、PLA といった標準的なフィラメントから、木質素材、バイオラバー、ナイロン、ブロンズ、セラミック、そしてチョコレートやクリームチーズといった食用素材まで幅広い材料に対応可能な仕様となっている。

さらに「 Focus 」は造形ベッドが固定式のため、面倒なキャリブレーションなどのセットアップ工程も一切不要だという。折りたたまれたプリンター本体を展開して、素材に応じたエクストルーダーを取り付け、プリントする3Dデータファイルを送信するだけでよい。

「 Focus 」の主な仕様:
3Dプリント技術:FFF
最大造形サイズ:215 x 220 x 160 mm
ノズル径:φ= 0.4 mm( 標準 )、0.25 / 0.6 mm 
本体折りたたみ時サイズ[ L x W x H ]:440 x 325 x 300 mm 
本体最小展開サイズ[ L x W x H ]:440 x 325 x 300 mm 

本体最大展開サイズ[ L x W x H ]:440 x 325 x 460 mm 
本体重量:7kg 
シャシー:高級アルミニウム / ステンレススチール
外装:硬質プラスチック
ステッピングモーター:Nema 17, 1.8 ° 、1/32 マイクロステッピング
XY軸位置決め:200 μm( 6.25 μm マイクロステッピング )
Z軸位置決め:5μm( 0.16 μm マイクロステッピング )

高精度リニアガイド
対応3Dプリントソフト:Slic3r, Cura, Repetier Host 
対応ファイル:STL、OBJ、G-code 
接続方式:USB、SD、Doodle 3D Wi-Fi 



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2015年5月19日火曜日

NASA が3Dプリンタブルな居住地建設のアイディアを公募

米国発:米国航空宇宙局( NASA )と積層造形推進団体 America Makes 、および Maker Faire は現地時間5月 16 日、「 3D Printed Habitat Challenge 」開催を発表した。同コンペは NASA 主催の Centennial Challenges コンテストの一環で、持続可能な居住空間を建設するために必要な3Dプリント技術のさらなるイノベーションを促すコンペで、賞金総額は 225 万ドル。

現在、地球周回軌道への打ち上げコストは、約1kg 当たり2万ドルもかかっている。このままでは将来の有人火星探査の際、コロニー建設用資材を運搬するといったことはとうてい不可能だ。そこで NASA は、3Dプリント技術を援用して現地調達可能な資材でオンサイト建設することを目指しており、本コンペの開催目的の1つにもなっている。

コンペは2段階に分かれており、第1段階が3Dプリントの特性を最大限活用した、最新の建築コンセプトを募集する。賞金は5万ドルで、提出期限は9月 27 日。第2段階では 1). 現地調達可能 / 再利用可能な資材で3Dプリント可能な居住地が建設できること、もしくは 2). 実際の居住空間を3Dプリントで建設すること、が参加者に要求される。こちらの賞金は各部門にそれぞれ 110 万ドルが授与される。

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2015年5月17日日曜日

Windows 10 に搭載する3Dモデルデータコンテストが開催中

米国・リトアニア発:ヴィリニュスに本拠を置く3Dモデルデータ マーケットプレイスの CGTrader.com はこのほど、米 Microsoft と協賛して3Dモデルデータコンテストを開催している。

Microsoft は Windows 10 販売開始に先立って、既に「 3D Builder 」アプリを公開しているが、次期 Windows に標準装備される同アプリで3Dプリンターのキャリブレーションテスト用モデルデータを CGTrader.com に所属する3Dデザイナーを対象に開催する本コンテストが実現した。

CGTrader.com のコミュニティーに所属する3Dデザイナーは現在 180,000 名ほど。

「 Microsoft 3D Builder Test Model Challenge 」と銘打たれた本コンテストは、6月1日まで開催され、最優秀3Dモデルには賞金 799 USD および「 Microsoft Surface Pro 3 」が、優秀3Dモデルには「 Microsoft Band 」および CGTrader.com でのプロモーション販売の特典が、次席入賞には「 Office 365 」1年分のライセンスがそれぞれ授与される。入賞作品は「 3D Builder 」に同梱され、全世界の Windows 10 ユーザーが実際に使用することになる。

応募者は、「プリント速度最大時で可能な限り最小のプリント容積であること」、「等倍モデルであること」、「オーバーハング部は 45 ° 未満で、レイヤーが確認できるような滑らかなスロープにすること」、「3Dプリンター解像度テスト用エンボス仕上げ表面については高さ / 厚さが 2- 0.1 mm まで」など、細かな規定を守った上で3Dモデルデータを出品する必要がある( 現時点までのエントリー作品はこちらで閲覧できる )。

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2015年5月16日土曜日

高校生が自作した RepRap 3Dプリンター「 Vulcanus V1 」

ドイツ発:エンジニア志望の 16 歳の高校生 Johannes Rostek 君は、復活祭休暇中に オープンソースの RepRap 3Dプリンターを自作しようと考えた。目指したのはベンダー製品に引けをとらない外観と、予算 300 EUR 以下で組立可能なデスクトップ3Dプリンターを作ること。

休暇中、連日深夜まで初の3Dプリンター自作に取り組んだ Rostek 君は、休暇明けに「 Vulcanus V1 」と命名した3Dプリンター用全パーツ完成にこぎつけた。2基の 1/256 マイクロステッピングモーターを同期駆動させる CORE-XY ガントリーシステムベースの最大解像度は 0.05 mm。「この手の3Dプリンターで最もうるさいのはベアリング」だと述べる Rostek 君によれば、この RepRap 3Dプリンターは静音性も極めて高いとしている。プリント速度は 300mm /sec。本体外径は 44 x 44 x 60 cm、最大造形サイズは 20 x 20 x 26 cm。ABS やナイロンフィラメントも使用できるように、加熱式ベッドも搭載可能。

Rostek 君は「 Vulcanus V1 」用の詳細な組立解説を用意している。

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2015年5月11日月曜日

3D Systems が中西部のサプライヤーと産業用金属3Dプリンター販売で提携

米国ミシガン州 / サウスカロライナ州発:3D Systems( NYSE:DDD )はこのほど、金属積層造型機の販売代理店契約をグランドラピッズ市に本拠を置く加工機械サプライヤー Scarlett Machinary Inc. と締結した。

Scarlett Inc. は本社のあるミシガン州を始め、インディアナ州およびオハイオ州において、3D Systems の産業向け金属3Dプリント関連製品と同関連アプリケーションの販売に乗り出す計画だ。対象顧客層は金型、航空、自動車、医療、家具業界など。既に本社ショールームには 3D Systems の産業用金属加工3Dプリンター「 ProX™ 300 Direct Metal Printer( DMP ) 」が納入されている。

3D Systems の Scarlett 積層造型部門ディレクターMike McLean 氏は、次のように述べた。「中西部において、我々のパートナー製造業向けに弊社製品を提供できるようになって、非常に興奮している」。

Scarlett Inc. は 1966 年、中古木工機械の販売・修理を請け負うことを目的に設立された会社を前身として事業を展開、近年では独 Michael Weinig AG と提携して、欧州進出も果たしている。

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2015年5月10日日曜日

5,000 ドルで買える小型3Dバイオプリンター「 BioBots 」

米国ペンシルベニア州発:再生医療分野における「3Dバイオプリンティング」技術の開発は、既に 10 年以上の歴史がある。例えばノースカロライナ州ウェイクフォレスト大学泌尿器学科長の Anthony Atala 医博や、サンディエゴ市に本拠を置く Organovo Holdings Inc. ( NYSE MKT:ONVO )などは、3Dバイオプリンティング分野の先駆的存在と言える。ただ、既存バイオプリンターはいずれも超大型、しかも1台数百万ドルは下らない超ハイエンド仕様のものしかなかった。

そこでペンシルベニア大学で学ぶ Danny Cabrera、Ricardo Solorzano、Sohaib Hashmi 3氏は学生寮の部屋で、「コンパクト、低価格、高性能」を全面に出した新型3Dバイオプリンターの試作機を製作した。その後数度の改良を経て、最終製品版を完成させた。

BioBots 」は、見た目はごく普通のデスクトップ型3Dプリンターながら、高解像度のバイオプリンター。価格は僅か 5,000 USD だ。

「 BioBots 」の特徴は、光開始剤粉の特殊インクを採用した点にある。従来方式による生体素材の立体構造組成には加圧方式、UV 照射方式等が使用されていたが、「 Biobots 」の特殊インクは特定波長のブルーライトに当たると固まる性質を持つ。この特性を利用して生体素材の3次元出力が可能になるという。

Cabrera 氏によれば、加圧方式、UV 方式は共に生体組織に悪影響を及ぼす恐れがあるが、「 BioBots 」の方式なら効率的かつ安全だという。使用法も至ってシンプルで、出力する生体素材にこの特殊インク粉を混合するだけ。あとはこの混合物をプリンターに投入し、プリンターがこの混合物をフィラメントとしてノズルから押し出す。基となる3Dデザインデータは通常の3Dプリンターと同じようにプリンターに送信可能なので、手持ちの3D CAD、3D モデリングソフトが利用できる。

また同氏によれば、この新型3Dバイオプリンターは、新薬開発にかかるコスト削減にも役立つはずだという。3Dバイオプリントでヒトと動物の細胞とを組み合わせた人造組織を使用すれば、効果を発揮する最適な薬剤合成についての理解が深まり、結果的に何百万ドルもの新薬開発コスト削減になる」。

BioBots は昨年設立され、Cabrera 氏ら設立者3名は、国内の医療研究者からのフィードバックを得るなどして、更なる改良を重ねるとしている。同社の目指すビジョンは、「すべての医療研究者が使える3Dバイオプリンターを提供すること」。このような小型・低価格帯の3Dバイオプリンターがさらに登場すれば、再生医療分野におけるバイオプリンティング技術の研究開発も加速され、一段と活気を帯びてくるだろう。

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2015年5月8日金曜日

3Dプリント製エンジン搭載の次期「 Dragon 」宇宙船の脱出試験が成功

米国フロリダ州発:SpaceX は現地時間( EDT )5月6日午前9時、2017 年にも打ち上げを予定している新型有人宇宙船「 Dragon V2 」の「発射台脱出試験( Pad Abort Test )」をケープカナベラルの SpaceX Space Launch Complex 40 ( SLC-40 )で実施した。同試験は概ね当初の計画通りに進み、成功した。同社の ISS 無人補給船「 Dragon 」は、ここから打ち上げられている。

今回の脱出試験は、「 Dragon V2 」の脱出システムが正常に機能するかを検証する重要なプロセスの一環。同宇宙船用脱出システムに使用されている8基の「 SuperDraco 」推進エンジンは、3Dプリント技術を用いて構成部品が製造されている。

宇宙船の脱出システムは宇宙飛行士の安全にとって不可欠なものであり、かつてのアポロ計画に使用された「 Saturn V 」にも同様の脱出システムが搭載されていた。

今回、SpaceX が採用した手法は「プッシャー方式」と呼ばれるもので、船体後方から押し上げて問題の発生した本体から切り離す方法( アポロ計画では有人カプセル先端に取り付けた「小ロケットタワー」によって切り離す方式だった )。

同社によると、今回の脱出試験では正式運用時に搭乗予定の7人の宇宙飛行士の代用としてのダミーと、アルミ塊が搭載された。3Dプリントで製造された部品を含む8基の推進エンジンは、試験船を 1,500 m 上空へと打ち上げ、カプセルを後方の本体から切り離し、約 90 秒後、大西洋上に無事着水した。

同社共同設立者で現 CEO の Elon Musk 氏は次のように述べた。「 Dragon は 1.2 秒で0から一気に 時速 160 km に達し、結果は上出来だ。本番同様に飛行士を搭乗させて行ったとしても、彼らは最良の状態で帰還したはずだ」。

同社によれば、2017 年の本格運用時には、同宇宙船の有人カプセルは海上での着水ではなく、ソユーズ宇宙船と同じく陸地に軟着陸させるとしている。



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2015年5月7日木曜日

カナダの3Dプリンター スタートアップが 20 分で目標金額調達を達成

カナダ・オンタリオ州発:3Dプリンター スタートアップの NEA 3D は現地時間5月6日、「 CES 2015 」に出品していたスタイリッシュな新型デスクトップ FFF3Dプリンター「 NEA 3D 」3機種の出資者募集を Kickstarter 上で開始した。同3機種は CES 会場でも好評だったが、人気を裏付けるかのように、開設から僅か 20 分ほどで目標金額の 75,000 USD をクリアした。同ページでは 24 時間限定で、早期予約者対象の半額割引特典も設けており、出資者募集期間内に同ページ上から「 NEA 3D PRO 」もしくは「 NEA 3D PRO+ 」のうちいずれかを購入した場合、購入金額の 25-30% が、世界規模の3Dプリンタブル人工装具提供ネットワーク e-NABLE に寄付される。

「 NEA 3D 」3機種は共に自動レベリングおよび Wi-Fi 接続可能。層間解像度は 25 µm、上位機種の「 PRO 」と「 PRO+ 」は加熱式造形ベッドを標準装備している(「 NEA 3D Mini 」は追加オプションで選択可能 )。最大造形サイズは最小の「 Mini 」で15 x 15 x 17 cm、「 PRO 」が 25.5 x 25.5 x 28 cm、「 PRO+ 」が 35.5 x 35.5 x 38 cm。3機種ともにモジュール式を採用しているため、アップデート時に必要に応じてパーツ交換可能な仕様となっている。初回生産分の出荷は今年の秋以降の予定。

また同社は初回生産分の出荷に合わせて、独自の3Dモデルデータ オンラインライブラリー NEATSTUFF も開設する計画だ。エクストルーダー モジュールも順次、ラインアップを追加するとしている。



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2015年5月5日火曜日

3Dプリントで「ミロのヴィーナス」の謎も解明される? 

フランス発:ルーヴル美術館に常設展示されている古代ギリシャ彫像の傑作「ミロのヴィーナス( B.C. 100 頃 )」。1820 年にミロス島の小作農が古代遺跡で発見したこの彫像は、両腕が欠けた状態で出土した。以来、様々な「復元像」が試みられてきた。

ヴィーナス像の姿勢と視線から、本来は「糸を紡ぐ」姿を象ったものかもしれないと考えた著述家 Virginia Postrel 氏は、古い友人でもある米サンディエゴ市在住のデザイナー Cosmo Wenman 氏に3Dモデル製作を依頼した。Wenman 氏は 1850 年の石膏像の3次元フォトキャプチャーから「ミロのヴィーナス」の忠実な縮尺レプリカを製作している。両氏は3Dキャプチャーデータを基に「復元した姿」の卓上モデルを出力するため、 Shapeways のサービスを利用することにした。

同モデル本体は白の樹脂製で、左手の羊毛の球は木製で金色に着色してある。紡錘に巻き取られた撚り糸は金のチェーンで、これらは出力されたヴィーナス像本体に後から接合されたもの。Wenman 氏はこのレプリカ製作で気付いたこととして、これらの道具はオリジナルのヴィーナス像でも重い大理石で作られてはいないはずだとし、木のような軽い素材か、もしくは貴金属製だったのではないかと推測している。

Postrel 氏は、「今回の推定復元レプリカが証明したのは、妥当な推論」だと述べている。知的財産上の問題などはあるものの、3次元スキャニング、デジタルデザイン、そして3Dプリントといった技術は、今後も数多ある古典作品に新たな解明の光を当てることに貢献するのは間違いないだろう。

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2015年5月4日月曜日

3次元スキャン & 3Dプリント レプリカで蘇る古代エジプトのミイラ

スウェーデン発:ストックホルム市の地中海近東考古学博物館( MOMNEA )は現在、最新鋭の3次元 CT スキャン検査を終えた古代エジプトの神官のミイラと、ミイラが身につけている護符の精密な3Dプリントレプリカ等を体験できるインタラクティブ展示を実施中だ。

同博物館では 2013 年から約1年かけて、所蔵している古代エジプトのミイラをリンショーピング大学病院の放射線技師および法医学の専門家チームに最新型 CT スキャナー「 Siemens Somatom Definition Flash 」を用いた3次元 CT 製作を依頼した。その結果、それまで知られていなかったミイラ内部の副葬品や推定死因まで特定できたとしている。

この CT スキャン検査を受けたのは、紀元前3世紀中葉のプトレマイオス朝時代の都テーベ[ 現在のルクソール市 ]の神官ネスワイユ。この神官のミイラは同博物館が 1928 年に開館した当時からの常設展示品。1960 年代に X 線検査を受けているが、今回の最新デジタル技術による CT 検査ではさらに新たな発見が相次ぎ、このミイラ内部には計 120 点にも上る宝飾品を身につけていることも分かった。

また、この神官は当時としては高齢の 60 歳ごろまで生きていたこと、歯の病気が原因の敗血症によって亡くなった可能性も初めて明らかになった。

現在、来館者は「 Inside Explorer Table 」によってこのミイラの内部構造を直感的に疑似体験できる。亡骸を収めた木棺やミイラを巻いている包帯などを、あたかも実際に手で取り除くようにタッチスクリーン上で操作可能だ。

今回のデジタル展示企画を実現したのは、Interspectral AB の3Dリアリティキャプチャ技術の専門家チーム。「スキャン可能なものなら、何でもインタラクティブ体験化できる」。このプロジェクトには Autodesk Inc.、3Dイメージングの FARO も協力し、ミイラや副葬品を写真測量およびレーザースキャンしたデータを「 Autodesk ReCap™ 」によって表面の細かなテクスチュアまで忠実に再現している。

また、ミイラと共に収められた副葬品も、今回3Dプリントと鋳造とのハイブリッドによって精密に再現されたレプリカを直接、触ることもできる。同博物館では、視覚障がいのある来館者にも展示品を体験してもらいたいとしている。今回の CT スキャンで初めて発見された、ミイラ内部の鷹の形をした黄金の護符も、忠実なレプリカとなって来館者を楽しませている。



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2015年5月3日日曜日

Rinkak にウッドライク素材製品がお目見え

日本発:ウッドライク素材による3Dプリントは、自然素材を連想させる手触りの良さが楽しめる。Kabuku Inc. が運営する3Dプリントマーケットプレイス Rinkak では、このほどウッドライク素材3Dプリントオブジェクトがお目見えした。

これらのウッドライク製品はレーザー焼結法による3Dプリントで製作されており、従来の切削法では不可能な複雑かつ洗練されたデザインのものもある。

Rinkak で提供されるウッドライク素材は全て間伐材を使用し、環境にも配慮したものとなっている。現在、同社では購入・試作が全て20%OFFになる記念キャンペーンを実施している。

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2015年5月1日金曜日

「 Autodesk Spark 」が次期 Windows 対応へ / 注目の3Dデータの新規格は「 .3MF 」へ、SDK も公開

米国カリフォルニア州発:3D CAD ソフトウェアベンダー大手 Autodesk Ink. ( NASDAQ:ADSK )は現地時間4月 30 日、現在開催中の開発者向け年次カンファレンス「 Microsoft Build 2015 」において、オープンソース3Dプリントプラットフォーム「 Autodesk Spark 」を、「 Microsoft Windows 10 」への標準搭載および、同社のクラウドベース3D CAD「 Autodesk Fusion 360 」と3Dアニメーションソフト「 Autodesk Maya 」で作成した3DモデルMicrosoft HoloLense 」環境で利用可能にすると発表した。HP 製3Dプリンターでは既に「 Spark 」プラットフォームが利用可能になっている。 Windows アプリ開発者向けに、Autodesk Spark API も公開された。

注目されていた3Dモデルデータの新フォーマットについて、Microsoft は「 .3MF 」に統一すると正式にアナウンスした。同フォーマットは既に「 Windows 8.1 」用アプリとして無償提供されている「 3D Builder 」で採用されているもので、デザインからプリントアウトまでの全工程が単一ファイルで対応可能になるとしている。

Microsoft はこの新規格普及のためのコンソーシアム「 3MF 」を立ち上げており、Autodesk、Dassault Systèmes S.A.、FIT AG/netfabb GmbH、HP、 Shapeways, Inc.、SLM Solutions Group AG の各社が参加している。新規格は XML ベースファイルで、素材、仕上げ、色などの指定ができ、柔軟に拡張可能な次世代3Dプリント用ファイル形式。開発者向けキット「 .3MF SDK 」も公開されている。

また Microsoft は、G-code 制御の FDM3Dプリンター向けに、カスタマイズ可能なサンプルドライバー( G-code 生成用スライサーを含む )も提供する。同時に、「 Printrbot Metal Simple 」向けに .3MF 形式をプラグ・アンド・プレイで使用可能にすることも発表した。Microsoft は「 Printrbot Metal Simple 」対応ドライバーを既にリリースしている。

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