2014年7月28日月曜日

3D CADと3Dプリントで手軽にハンドメイド靴を

オランダ発:靴を購入する際、高価でも自分の足にジャストフィットした手作りの一品を選ぶ客層と、あくまで価格の安い大量生産品にこだわる客層の二手に分かれるらしいが、3Dプリンターを活用してハンドメイドの靴をその場で作り、手頃な価格で販売する新しい小売モデルがこのほど登場した。

現在、この新たなサービスをオランダとベルギーで試験展開するスタートアップ Don’t Run-Beta は、オランダでデザインを学ぶ学生だった Juan Montero、 Eugenia Morpurgo 両氏によって設立された。3D CAD で靴の型を設計し、その型に基づいてレーザーカッターと3Dプリントで実際の製品をその場で生産、販売する仕組み。同社のこの販売方式では、靴の小売店舗がそのまま靴の生産工房になる。

従来のハンドメイド方式では型紙が2枚必要だが、このシステムではすべてデジタルデータなので型紙の保管も不要で、無駄な在庫は一切抱え込まずに済むという利点がある。また同社によればこの方式が一括採用された場合、生産過程で生じていた廃棄物総量も 75%カットできる見込みだという。もちろん補修も簡単に行える。

目下、靴が一足完成するまでにかかる時間は1時間ほどだが、Montero 氏ら同社チームはさらなる短縮を目指す。また同社は現在、3Dプリントを活用した同様のシステムをアパレルとアクセサリー生産販売にも応用できないか取り組んでいる。

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2014年7月27日日曜日

3Dプリントで製作されたリチャード3世遺骸のレプリカが公開

英国レスター発:3Dプリンターは、本物に限りなく近いレプリカの造形にも威力を発揮する。世界各地の博物館では、そんな3Dプリント技術に着目して、貴重な収蔵品の精巧なレプリカ製作に応用するケースが増えている。博物館によっては、3Dプリントで製作したレプリカを来館者が直接触れられるといった、従来では考えられなかったサービスも実現させている。26日に開館する「リチャード3世:その王朝、死と発見」と名付けられた新しいビジターセンターも、そんな施設の1つだ。

現地時間7月25日、開館に先立って3Dプリントで製作されたリチャード3世( 在位 1483-5 )の遺骸のレプリカが公開された。同王の遺骸は 2012年8月、現在同ビジターセンターの建つ同じ敷地内で実施された、レスター大学チームの発掘調査で発見された( 当時はレスター市議会の駐車場だった )。15世紀、ここには托鉢修道会のフランシスコ会の修道院( グレイフライアーズ )があり、32歳で戦死したリチャード3世の遺体の埋葬地と伝えられている場所だった。

リチャード3世は今から 529年前、「ボズワースの戦い」で戦死した薔薇戦争時代最後のイングランド王。戦死したイングランド国王としては同王が最後でもある。シェイクスピアの戯曲で悪名高いリチャード3世だが、実際の遺骨は完全な「せむし」ではなく、脊柱側湾症だったことが判明している。

同センター開館にかかった費用は400万GBP 以上。展示には3Dプリントで復元した同王の復顔像をはじめ、リチャード3世の王朝と死が辿れるようになっている。リチャード3世の遺体のレプリカでは遺骨に残る数多くの負傷痕が直接観察できる。臀部をサーベルが貫いたと推定される骨盤の深い傷なども直接見ることができる。

リチャード3世の遺骨は白い樹脂素材で再現された。同センター側では初年度の来館者を 100万人と見込んでいる。ただしリチャード3世の遺骨そのものは展示されず、来年度中にレスター大聖堂内に設けた新たな墓所に再埋葬される予定だ


2014年7月21日月曜日

11歳と9歳の姉妹が義肢製作用3Dプリンター購入資金を募集中

米国発:3Dプリント関連ニュースで最も心を打たれるのは、e-NABLE のような市民有志によるコミュニティーだ。彼らは「Robohand」に代表される3Dプリント義肢普及活動の先駆的存在で、メンバー総数は現在 1,000人を超える規模にまで成長している。彼らはそれぞれが可能な範囲で3Dプリント義肢を廉価で、または無料で、必要とする人にできる限り届ける運動を展開している。

ヴァーモント州モンクトンに住む 11歳の Sierra Petrocelli ちゃんと妹の9歳になる Sage ちゃん姉妹は今、自分たちの3Dプリンターの購入を計画している。

Sierra ちゃんは5月、JorgeZuniga 氏が Thingiverse 上で公開していた「Cyborg Beast」を、3D Universe 運営者 Jeremy Simon 氏の助言も受けながら自ら3Dプリントして組み立て、学校の科学フェアに展示して「3Dプリントに広く関心を持ってもらう」ことに成功した。その時は3Dプリントショップのプリンターで義手を製作したが、それが自前の3Dプリンターを手に入れたいと思うようになったきっかけだった。

「家で何もせずに過ごしたくない。3Dプリンターがあればみんなを驚かせる製品を作れる」。だが Petrocelli 姉妹が欲しい機種は、子どものお小遣いの金額をはるかに超えている。

そこで姉妹はクラウドファンディングサイト「Indiegogo」上で、3Dプリント義肢を製作して困っている人を助けたい旨を訴え、購入資金を募ることに決めた。

姉妹はプリンター購入に必要な 3,000米ドルを調達したい考えで、期間は 60日。調達した資金で購入を予定しているのは、「 LeapFrog Creatr 」の教育機関向けパッケージ製品。プリンター本体は ABS / PLA フィラメントスプール( 各8本 )付き完成品で、スクールカリキュラム等がセットとして提供されるもの。

2人が「教育機関向け」パッケージ品を選んだ理由は、自宅で使用しない時間は学校に持ち込み、他の児童の学習用としても役立ててもらいたいからだという

Petrocelli 姉妹の「Indiegogo」キャンペーンサイトはこちら



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2014年7月20日日曜日

MatterFab が低価格の産業向け金属3Dプリンターを発表

米国発:金属素材を使用する3Dプリント技術は、積層造形における聖杯だ。金属は他の3Dプリント可能素材とは違って最終製品用途として生産可能であり、しかも従来の金型成形による製品より性能面で優れている場合が多い。General Electric( GE )Airbus では航空機部品製造用としてすでに金属レーザー粉末焼結積層造形法を採用し、コストダウンを実現している。これらの製品は従来工法による部品と比べて軽く、燃料費の大幅な軽減にも貢献している。

ただし、問題もある。GE や Airbus のような巨大企業ならともかく、中小企業が 100万ドル以上もする高価な金属3Dプリンター1台手に入れるだけでもかなわぬ夢というものだ。

サンフランシスコに本拠を置くベンチャー MatterFab は 16日、そんな中小事業者の夢を叶える低価格の新型金属3Dプリンターを発表した

同社の目標は、プリンター本体、サポート、材料費を圧縮することで、全産業において金属3Dプリンターの導入障壁を少しでも低くすることだ。MatterFab の新型3Dプリンターは、米国内産として市場投入される初の粉末ベッド焼結方式プリンターとなる。

この新型3Dプリンターについて、MatterFab 共同設立者で CEO の Matthew Burris 氏は、初期テスト用ユニットを提携テスターに出荷するのは来年初頭になると述べた。また同氏は大幅な低価格化について、様々な分野で経験を積んだエンジニアが実行可能な解決策を提示できるチーム力にあるとしている。

この新型3Dプリンターの販売価格は現時点では明らかにされていないが、最近公開されたプレスリリースによれば、「弊社の新型金属3Dプリンターは、従来製品より 10分の1の価格で、数百万ドル相当の3Dプリンターに匹敵する性能」とのことだ。



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2014年7月19日土曜日

MIT 学生が開発した「アイスクリーム」専用3Dプリンター

米国発:マサチューセッツ工科大学( MIT )の学生3人のチームはこのほど、市販の3Dプリンターを改造して、「食べられる」アイスクリームをプリント可能にした。

Kyle Hounsell、Kristine Bunker、David Donghyun Kim 氏ら3人は、同大学院積層造形科の研究課題として、3Dプリンター「Solidoodle」をソフトクリームメーカーに接続した装置を開発した。

「プリントしたソフトクリームが溶けないように、3Dプリンターが入り、こちらの求める大きさのクリームが作れるくらいの容積の小型フリーザーを買った。アイスクリーム3Dプリンターを現行の積層造形技術に加えようと思ったのは、子どもたちが3D技術に興味を持ってもらえる上で重要だと思ったからだ」と3人は説明する。

ソフトクリームメーカーからノズルで押し出されたクリームが溶けないようにするため、学生チームは液体窒素冷却システムを組み立てた。これで従来の FDM方式の3Dプリンターと同様、ソフトクリームの層を重ねて自由な形状に生成可能になった

彼らが苦心した点は、造形の正確さとスピードとの兼ね合いだった。いくら面白い形状に造形できても、アイスクリームが完成するまで 30分も待てる人はいない

「これは既存の製品や技術を置き換えるものではなく、この新技術の持つ可能性に子どもたちを夢中にさせるための奇抜な方法。たとえばアイスクリームを売る店先で需要が見込めるかもしれない。自分の好きな形に注文して、15分ほどでプリントアウトされて出てくるような。もっともうまくプリントアウトされて出てきたアイスクリームを食べるのが一番の楽しみだけれどもね!」。

このアイスクリーム3Dプリンターは、まだ概念実証段階にある。商品化には、まだまだ改善が必要だ。MIT の学生チームか、それともサードパーティーがこのアイスクリーム3Dプリンターの開発をさらに続ければ、この装置を積んだトラックがまもなく皆さんの住む地域に現れるかもしれない。

今のところ MIT の学生チームの試作したこのアイスクリーム3Dプリンターで生成可能なのは、「星形」アイスだけだ( 動画参照 )。



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2014年7月14日月曜日

Dell、MakerBot 製3Dプリンターを英国でも販売へ

米国発:PC ベンダー大手 Dell Inc. とデスクトップ3Dプリンターベンダーの MakerBot は今年1月、Dell の「Precision Workstation」シリーズのバンドルとして、MakerBot 製3Dプリンターを販売する提携を発表したが、このほど MakerBot 製3Dプリンターの販路を英国にまで拡大することを明らかにした。
Dellの「Precision Workstation」は、中小事業者の各ニーズに最適化したワークステーションのハードウェア / ソフトウェアのバンドル製品群。1月の提携発表は、もはや3Dプリンティングが単なるホビイストたちの隙間市場ではなく、世界最大級のコンピューターベンダーが真摯に取り組む市場になったことを意味する。Makerbot の親会社 Stratasys のみならず、競合大手 3D Systems もまた、このような提携に向けて長年、取り組んできた。
今回、両社が英国まで販売提携を拡大するのも、当初の米国での販売戦略が功を奏した印に他ならない。少なくとも提携継続のお墨付きが得られたということだ。
現在、北米以外の世界市場における MakerBot の存在感はきわめて希薄だ。今回の販路拡大により、状況は一夜にして変わる可能性もある。
今回、販路拡大の対象になるのは FDM方式の MakerBot Replicator 2X、Replicator Mini など、Replicator 第5世代シリーズ全製品、およびフィラメント、付属品類。

2014年7月13日日曜日

海運最大手 Maersk がコンテナ船に3Dプリンター導入

デンマーク発:4月、米国海軍は艦船 USS Essex に3Dプリンターを試験的に搭載したと発表し、国防当局もこの新技術に関心を寄せていることが明らかになったばかりだが、3Dプリンターに関心があるのは何も米国海軍だけではない。コペンハーゲンに本社を置く世界最大の海運コングロマリットの Maersk ( A.P. Møller–Mærsk A/S )も、船舶補修部品製造用3Dプリンターをすでにコンテナ船に搭載していることを今月、明らかにした。

大型コンテナ船だけで約 550隻を所有する同社は、今年で創業 110年目。現在コンテナ船に搭載している3Dプリンターは全て ABS 熱可塑性樹脂を素材として使用するタイプだが、今後は粉末金属等を素材に使用するレーザー粉末焼結積層タイプのプリンター導入も検討している。

航行中のコンテナ船で万一、部品破損が発生したら、迅速な補修は容易なことではないし、費用面でも高くつく。大海原を越えて何百万という大量の製品を輸送する業務において、まさに「時は金なり」。現時点での最善のソリューションは、3Dプリンター、ということになる

「たとえば航行中の弊社船舶にこちらから設計図を送信し、それを受信した乗組員は 'プリント' ボタンを押せばいい。数時間後には部品が仕上がる」と、同社資材調達部 Märtha Josefine Rehnberg 氏は述べる

エンジニアたちはコペンハーゲンのデスクに居ながらにして、地球を半周した海域を航行中の運搬船から連絡を受け、.STL サンプルファイルを運搬船のコンピューターに送信することが可能になる。数時間後に交換部品が完成したら、破損箇所と取り替えればよい。

使用可能な素材の幅が広がれば補修可能な部品も多くなる。そうなれば数年以内に、高精度なレーザー粉末焼結方式プリンターの船上搭載が Maersk 以外の大手海運にも広がるかもしれない。3Dプリンター高性能化と価格下落が続けば、この技術の持つ利便性はますます無視できなくなるはずだ。




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2014年7月7日月曜日

現行3Dプリンターより「10倍高速な」プリンターを 15歳少年が開発中

米国発:昨今、もっとも重要視されるのがスピード。文書のプリントアウトは約5-10秒、スマートフォンのブラウザが Webページ表示にかかる時間も1、2秒に過ぎない。だが3Dプリンターとなると、こうはいかない。3Dプリンター、とりわけ家庭向けのデスクトップタイプは比較的新しい技術の産物で、バスケットボール大のオブジェクトを造形すれば丸一日、ルービックキューブのような小物でも造形に数時間はかかる。3Dプリンターがコンシューマー市場に登場して以来、高速化という点では遅々たる歩みだった。この現状に変化をもたらすのは、弱冠 15歳の米国人少年と彼の会社かもしれない。

カリフォルニア州在住の Thomas Suarez 君は 11歳の時、IT ベンチャー CarrotCorp を設立。彼とその会社がモグラ叩きゲームの iPhone アプリ「Bustin Jieber」をリリースした時にはメディアの注目を集めた。以来 TED Talk に登場したり、BBC News にも取り上げられ、多くの著名人と会う機会にも恵まれた。

そんな彼が3Dプリントに興味を抱くようになったのは、2012年に MakerBot 創業者で CEO の Bre Pettis 氏と会った時だ。「父に3Dプリントについて話したら、あんなのは非現実的だ、と言われた」と、Thomas 君は当時を振り返って言う。「ちっとも信じてなかったんだ」。

それからまもなく、Thomas 君は3Dプリントが「現実的」であることを証明することに決め、さっそく MakerBot 本社内の「Botfarm」と呼ばれる施設を見学した( Pettis 氏とはそこで会った )。今では彼の父親もすっかり3Dプリンター信者となり、Thomas 君も3D テクノロジーにますますのめり込んでいった。そしてついに、現行デスクトップ3Dプリンター最大の壁克服へと乗り出すこととなった

Thomas 君の会社 CarrotCorp は5日( 現地時間 )、「これまで製造された3Dプリンターで最も先端的かつ最高の信頼性を誇る、世界最速の」3Dプリンターを開発していると発表した。彼によれば、現行デスクトップ3Dプリンターと比べて 10倍高速な造形を目指すという。

3D Systems は、Google の「Ara」プラットフォーム向けスマートフォンモジュールの生産用として超高速3Dプリンティングシステムを開発したが、こういった産業用ハイエンドモデルの価格は1台当たり100万ドル超だ。Thomas君が申請中の新型3Dプリンターに関する特許は、我々ユーザーが真に望む速さに近い3Dプリンティング処理を、一般コンシューマー向けモデルで実現させようとするものだ( 動画は、BBC News サイト配信のもの )。





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2014年7月5日土曜日

3Dプリントをすべての教育現場に:「Tinkerine U」

カナダ・バンクーバー発:3Dプリンター供給大手の Tinkerine Studios Ltd. は現地時間7月3日、3Dプリント全般を対象とした新たなオンラインカリキュラム プラットフォーム「Tinkerine U」を立ち上げたと発表した。

「Tinkerine U」はカナダを含めた北米の全ての教育機関に3Dプリンティング専門のカリキュラムをオンラインで提供しようとする試み。同社によれば、カナダ最大級の公的オンラインスクールを 20年以上に渡って運営してきた Kevin Brandt 氏が同カリキュラム プラットフォームの初代理事長に就任する見通し。

「Tinkerine U」プラットフォームは教師および学生・生徒向けに用意される包括的教育プラットフォームで、サイモン・フレイザー大学その他が設立した教育工学コンテンツ プロバイダー Ready Labs Inc. と共同開発される。3Dプリント関連のオンライン講座、授業計画、授業用3Dモデルライブラリー、生徒向け課外コンテンツ等が含まれる予定。同プラットフォームはカナダ初の3D テクノロジー専門のオンラインカリキュラムであり、「STEAM( 科学、技術、工学、芸術、数学 )」課程において、教師と生徒双方に3Dプリンティング技術を使用した製品設計、試作品製作、製品生産を体験させる

「Tinkerine U」が狙うのは、北米経済で年間約1.2兆ドル以上が費やされる教育部門。当初はカナダと米国の特定の学区で提供が開始され、その後世界展開する計画だという。

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2014年7月4日金曜日

世界初、光硬化樹脂そのものが「動く」SLA 3Dプリンター「Elemental」

オーストラリア発:昨年後半から今年前半にかけて、FDM 方式の3Dプリンター市場では様々な新素材、プリント新技術が次々と投入され、プリント性能のさらなる高精度化や高速化、新素材投入に伴うマルチカラー化といった技術刷新がほぼ毎週のように報じられてきたが、ここにきてハイエンドな SLA 方式プリンターもコンシューマー向け市場に投入され始めている( 最近「Spark」プラットフォームを発表した Autodesk をはじめ、スタートアップ数社がすでにコンシューマー市場向け SLA 方式プリンター投入を表明している )。

キャンベラに本拠を置く Hardcotton は現地時間7月2日、新型 SLA 3Dプリンター「Elemental」を発表した。「Elemental」は SLA 方式としては世界で初めて圧力制御方式を採用。従来方式では不可欠だった可動式ベッドを不要とし、代わりに液体樹脂そのものを上下方向に「動かす」ことにより、大幅な作業の簡略化および静音化を実現した。

一般的な SLA 方式プリンターの場合、レーザー照射造形が進むと同時にプリントベッドが上、または下方向に動き、造形中のオブジェクトは液体樹脂中で上下逆さまで、大量のサポート材も必要になる。一方「Elemental」では特許申請中の圧力制御技術により、液体樹脂じたいを上下させることでサポート材もほとんど必要なく、また面倒な微調整も不要にしたという。

Hardcotton の共同創立者で現 CEO の Scott Pobihun 氏は次のように述べる。「Elemental のセットアップは至って簡単。プリンター本体の水平を確保して液体樹脂を満たせばそれでプリント準備完了だ」。

「Elemental」の主要性能
  • 圧力制御方式 シングル/デュアル
  • シングルの場合の最大造形寸法 200mm x 200mm x 200mm
  • デュアルの場合 140mm x 140mm x 200mm
  • レーザー光出力 405nm( 可変 )
  • Z軸制御精度:1μm、XY軸解像度:24.4μm 以内
  • 業界標準Gコード対応
  • ブルートゥース対応
「Elemental」は間違いなく、コンシューマー向け SLA方式3Dプリンター市場における最大のイノベーションだろう。Hardcotton は近日中に Kickstarter 上で同プリンターの資金調達を募る予定。

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