2021年5月18日火曜日

英スタートアップが家庭用 FDM 3Dプリンターで出力可能なレコードプレイヤーキット2種を発売へ

英国・バース発:スタートアップの Frame Theory 3D は、音楽愛好家や DIY 愛好家をターゲットにした3Dプリントターンテーブル組立キット「 SongBird 」プロジェクトを立ち上げ、KickStarter 上で資金調達キャンペーンを展開中だ[近日中に終了]。
現時点で 167 人の支援者から 25,442 英ポンド(約394万円)の資金を集め、当初目標額 10,000 英ポンドの2倍以上をすでに獲得した。同社によると、発売時期は 10 月を予定している[5月19日時点での総額は4,169,363円に達している]。
「 SongBird 」レコードプレイヤーキットは、ほとんどの家庭用デスクトップ3Dプリンターで出力可能で、市販のすべての LP アルバムが再生可能。同キットには、3Dプリント済みパーツのセット「プリンテッドキット」と、「メーカーキット」の2種類が用意されている。
「メーカーキット」は、手持ちの FDM タイプのデスクトップ3Dプリンターで全パーツをプリントアウトしたいユーザー向けキット。当然のことながらキットに含まれているパーツはすべて3Dプリンターで再生とリサイクルが可能で、環境にも配慮されている。 「 SongBird 」の市販価格は、「メーカーキット」が 150 英ポンド23,212円)、「プリンテッドキット」が250ポンド(38,687円)となる予定。
 

2021年5月5日水曜日

オランダ初の3Dプリントハウスへの入居開始

オランダ発:現地時間 4月 30 日、オランダ初の3Dプリントハウスに入居するオランダ人夫妻が住宅のキーを受け取った。 
 同国初の3Dプリントハウスオーナーが入居したのは、アイントホーフェン市近郊ボスライク地区に建つ3Dプリントハウス。これは「Project Milestone」で建設された5棟のうちの1棟で、アイントホーフェン工科大学、Van Wijnen、Saint-Gobain Weber Beamix、Vesteda、アイントホーフェン市、Witteveen+Bosによる建設およびイノベーション共同プロジェクトの成果だ。 
 この3Dプリントハウスは同国の厳しい建築基準に準拠しているが、コンクリート3Dプリンティング技術によって、丸みを帯びた傾斜した壁面など、独創的デザインが実現されている。 同3Dプリントハウスは 24 枚の3Dプリントコンクリートパーツから成り、各層は約 120 時間かけてプリントアウトされている。その後、各部材はトラックで建設現場に運ばれて、基礎の上に設置された。最後に屋根材と骨材を取り付け、内装工事を施した。 
3Dプリントハウスは平屋建てで、床面積は 94 m²。広々としたリビングルームと、2つのベッドルームを備える。外観は周囲の景観と同化するよう、大きな岩のような形が採用されている。厚い断熱材を組み込み、ヒートグリッドに接続しているため、エネルギー性能係数は 0.25 と高エネルギー効率住宅となっている。