2017年12月30日土曜日

子供たちだけの力で3Dプリンターを自作するイベントが開催中


米国イリノイ州発:クック郡のウェスタンスプリングスにあるトーマス・フォード記念図書館( Thomas Ford Memorial Library )では 2017 年最後の 1週間に、子供たちの力だけで3Dプリンターを自作するイベントを開催している。

発案者は同図書館青少年部長の Heather Booth 氏。「プログラミングする小学生の数は急激に増えているし、皆テクノロジーが大好き。子供たちが作った3Dプリンターは学校教育現場で活用されることになる」。

3Dプリンターはスケルトンタイプ。子供たちは図書館スタッフと3Dプリンター自作工程を公開した動画サイトを先生代わりに、ひとつずつステップを踏んで3Dプリンターを組み立てる。ネジの代わりに結束バンドを使用しているため手直しの際にも分解しやすくしている。

この子供たちによる3Dプリンター自作企画は年末30日まで開催される。

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2017年12月21日木曜日

ispace が国内過去最高額の資金調達、3Dプリントなどのフル活用で野心的な計画実現へ

日本発:民間航空宇宙ベンチャー ispace Inc. はこのほど、スタートアップ向け技術開発段階投資ラウンドのシリーズAにおいて、101.5 億円( 約 9,000 万米ドル )の第三者割当増資を実施した。これは日本国内のスタートアップ向けとしては国内過去最高額で、宇宙分野のシリーズAとしても世界過去最高額となる。

今回のシリーズAラウンドで同社に出資したのは日本政策投資銀行( Development Bank of Japan Inc. )、コニカミノルタ( KONICA MINOLTA )、スズキ( SUZUKI MOTOR CORPORATION )、日本航空( Japan Airlines Co., LTD. )を含む 12 社。

同社は 2010 年設立。今回の資金調達により、独自開発した月着陸船を2019 年をめどに月周回軌道への投入および 2020 年までの月面着陸と探査計画を実施するとしている。同社は月面で氷などの資源探査用途の超小型ロボットの3Dプリント試作も行っており、将来的には3Dプリントなどを含む先端技術をフル活用して製造した探査ロボットを月面に送り込んで持続可能な月面活動圏を創造したいとし、月表面にプロジェクションマッピングをして広告表示することも計画しているという。

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2017年12月16日土曜日

女性建築家が再生ポリマーで3Dプリント LED オブジェを製作

英国発:女性建築家がこのほど、本体の振動で自動発光する LED オブジェを3Dプリントで製作した。

この3Dプリント LED オブジェを製作したのは Margot Krasojevic 氏。同氏は世界的に著名な建築家の故 Zaha Hadid 氏と共同で仕事をしたこともある。

この LED オブジェはモンゴル自治区オルドス市や北京市のホテルの依頼を受けて廊下の照明インテリアとして製作したもの。LED ライトを構成する部材には半透明の再生ポリマー素材が使用され、ネット状に3Dプリントされている。再生ポリマー素材は高耐候性 / 高伸縮性で、振動にも強い。オブジェ柱部分に発電用の電磁石が内蔵されており、可動ピストン構造のライト本体と、伸縮するネット部分の振動を受けて発光する仕組み。LED ライトの色は白で、明度は約 60 カンデラ( cd )。

Krasojevic 氏は現在、充電中でも安定した明度を維持できるようこの3Dプリント LED オブジェを調整中とのこと。

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2017年12月11日月曜日

東芝社内ベンチャー生まれの3Dプリントネイルチップサービス、2年後にはIC チップも搭載へ

日本発:東芝( TOSHIBA CORPORATION)の完全子会社 東芝デジタルソリューションズ( TOSHIBA DIGITAL SOLUTIONS CORPORATION )は現在、3Dイメージングと3Dプリントを活用して、顧客ごとの爪の形状に合ったチップをカスタムフィットさせる「オープンネイルサービス」を展開している。

同事業は同社の社内ベンチャー支援制度「Toshiba Startup」から生まれたもので、企画を立案したのは同社技術統括部技術企画室主務の千木良( ちぎら )康子氏ら女性社員。

サービスの流れは 1). 顧客の爪を3Dスキャンして同社の3Dイメージング認識ソフトウェアで解析 2). 解析した3Dデータファイルをクラウドに蓄積・生成 3). 3Dプリンターで出力 4). 顧客の要望に合わせて後処理 となっている。利用料金はスキャン代 2,000 円( 初回のみ )、付け爪1デザイン当たり税込み 7,800 円から。3Dプリントされた付け爪の色付け等の後処理は、ネイルチップ専門店のミチネイル( michi, co LTD )が行う。

同事業は 2 年後をめどに非接触 IC チップを搭載した「つけ爪」実用化に向けた先行サービスという位置付け。千木良氏は次のように話す。「目指しているのは、完璧にフィットする付け爪を提供すること。これを実現するためにはミリ単位以下での正確な読み込み性能が要求されるため、極めて高度な画像認識と検出技術および処理技術が必要となる」。

現在、ネイル市場規模は北米が 51.04 億米ドル( 約5,800億円 )と言われており、同社は日本国内市場も同様に成長すると期待を寄せている。

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2017年12月2日土曜日

カナダの宝飾品ショップが英王子の婚約指輪3Dプリントレプリカのオンライン販売を開始

カナダ・オンタリオ州発:英国 Harry 王子( Prince Henry of Wales )と女優 Meghan Markle 氏の婚約が発表されたばかりだが、宝飾品オンライン販売ショップ Jewlr は早くも同王子が彼女に送った婚約指輪の3Dプリントレプリカの販売を開始した。

オリジナルの指輪は英国女王贔屓の宝石商 Cleave and Company が同王子のデザイン案をもとに製作。象嵌されたダイヤモンドには母親の故 Diana 妃の形見も含まれている。

英王室のコレクションにあるような指輪に使用されるダイヤモンドは 3 カラットで約 20 万英ポンドはすると言われるが、Jewlr が提供するこの3Dプリントレプリカ版指輪の価格はわずか 99 米ドル。レプリカ製造はレーザー3Dプリント方式で行った。

同社は 2016 年 11 月、Markle 氏が初めてメディアに Harry 王子の交際相手としてふたりのイニシャルの H と M を象ったペンダントネックレスを下げて登場した時、早々にレプリカペンダントをオンラインショップ上で販売して通常の 20 倍の売上を記録している。

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2017年12月1日金曜日

MIT 研究者が従来比約 10 倍の高速 FDM 3Dプリンターを開発

米国マサチューセッツ州発:マサチューセッツ工科大学( MIT )の研究者グループはこのほど、既存製品の約 10 倍の高速でプリント可能なデスクトップ型 FDM 3Dプリンターを開発したと発表した。

MIT 製造 / 生産性研究所の Anastasios John Hart 准教授らの開発グループによると、現行の3Dプリンターの高速化を妨げている問題として、1). フィラメント供給機構の欠陥 2). フィラメント溶融が瞬間的ではない3). プリントヘッド移動時間が長い、の3点を挙げ、今回開発した新機構の3Dプリンターではこの3つの欠点を解決することによって従来比 10 倍の高速プリントが可能になったという。

この従来製品に存在していた欠陥について、Hart 准教授らの開発グループは次のような解消策を実装したデスクトップ型3Dプリンターを開発した。具体的には1). に対してはプリントヘッドにスクリュー機構を内蔵し従来のピンチローラー方式よりフィラメント供給を高速化 2). についてはレーザービーム制御で瞬時に溶融熱を調節可能にし、3). については新たに 2基の モーターで駆動される H型フレームにプリントヘッドの移動台座を設置することで、フィラメントの高速供給にも十分対応できるようにした、としている。





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