2022年5月29日日曜日

独 Daimler が、バス事業者向けに「3Dプリント部品内製化システム」を発表

米国/ドイツ発:バス部品製造の Daimler Buses がこのほど発表したプレスリリースによれば、バス製造大手 Mercredes-Benz とそのブランド Setra (ゼトラ)で、車両部品の3Dプリントの内製化を可能にするシステムがまもなく提供されると明らかにされた。
Daimler Buses は 2017 年時点で、すでにバス車両用の 780 以上の交換部品を3Dプリントで製造している。昨年は、顧客が3Dプリント部品を容易に入手可能にするための、コンテナ型モバイル3Dプリントセンターも開発した。今後、輸送事業者が必要なのは Mercredes-Benz バスの予備部品をプリントするための公認3Dプリンター、ワンストップ登録、および必要なパーツのライセンスと必要数量の手続きのみとなる。このようにして、同社製バス車両を保有するすべての企業は、それぞれが「ミニ部品工場」の所有、および部品供給の一元化が実現できるようになる、としている。
システム全体の管理には、同社が開発したデジタルサービスブランド「 OMNIplus 」を活用する。 同社によると、現時点で 100 以上の部品と 1,500 以上のコンポーネントが利用可能で、今後数か月で利用可能点数が増えると見込む。部品メーカー側にとっては、この新しいアプリケーションサービスを活用すればサプライチェーン絡みの問題を抑えつつ、さらに迅速に顧客のもとへ部品を届けることが可能となり、省コスト化も期待できるという。