2019年11月25日月曜日

Prusa Research が Thingiverse からの自動転送ツールを密かに提供していたことが明らかに

チェコ発:プラハを拠点とする3Dプリンター製造の Prusa Research はこのほど、米 MakerBot の3Dプリントデータライブラリの Thingiverse から3Dモデルデータの自動転送を可能にするツールを密かに提供していることが明らかになった。

これは、Prusa から発信されたニュースレター中に、Thingiverse 内に格納された3Dデータを同社のレポジトリの PrusaPrinters.org 内に自動インポートを可能にする独自ツール開発に触れた内容があったことから判明した。

Thingiverse プラットフォームは 2008 年、当時独立した民間会社だった MakerBot が自社製3Dプリンターで出力するデータの保管と共有を目的に開発された。現在、同プラットフォーム上で公開されている3Dモデルデータ総数は約 400 万と言われている。

これに対し、2019年に開設されたばかりの PrusaPrinters.org 上で公開されている3Dモデルデータ総数は、現時点で 4,000 弱。3Dモデルデータ共有ライブラリとして業界最大手の Thingiverse にあまり好意を抱いていないデザイナーらも少数ながら存在しており、彼らは Thingiverse 以外のライブラリにも同一データを公開している。

Prusa 側の提供する自動転送ツールはこの点に着目し、Thingiverse ユーザーに自社プラットフォームへの乗り換えを促しているように見える。この自動転送ツールは少数のベータテスターらがテスト運用していたが、現在は一般公開済みで、 PrusaPrinters.org 登録ユーザーならば誰でも利用できる。

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2019年11月19日火曜日

Autodesk が MES テクノロジー2社と統合型 AM ワークフローを提供へ

米国カリフォルニア州発:3D CAD の Autodesk はこのほど、AM テクノロジーによるエンドトゥエンド デジタル工程管理に注力する Link3D、AMFG 両社と統合型 AM ワークフロー提供のための協働で提携したと発表した。

発表によると、Link3D は同社の MES(製造実行システム)完全統合型 AM ワークフローで Autodesk の提供する「 Fusion 360 」や「 Netfabb 」といったソフトウェアを組み込み、上流工程から下流工程まで双方向で一貫したトレーサビリティを提供する。

AMFG は同社の MES ソフトウェア、および Autodesk の「 Netfabb 」/「 Fusion 360 」ユーザーに対し、今回の3社の協働により、設計から生産までのワークフロー簡素化と省力化が可能になる、としている。これには Autodesk のシミュレーション、ネスティングおよび生成サポートツールを使用して生産用3Dファイルの作成を行い、作成後はそのままシームレスに AMFG のワークフローオートメーションソフトウェアでリクエスト要求や生産のスケジューリング、リアルタイムデータ解析などの調整ができるようになる。

3社は 11 月 19 − 22 日に開催の3Dプリント関連国際カンファレンスの Formnext でそれぞれ展示を行う。

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