2023年12月30日土曜日

豪 Luyten が南半球初の3Dプリント住宅建設へ

オーストラリア発:3Dプリント会社 Luyten(メルボルン)はこのほど、ニューサウスウェールズ大学(UNSW)と共同で、持ち家タイプの3Dプリント住宅の開発計画を発表した。南半球初の3Dプリント住宅になる。 
両者は3Dプリント住宅開発において、Luyten の大型建設用3D プリンター Platypus 製品群をフル活用する。同プリンターは人工知能(AI)を実装し、特殊コンクリートをもちいて住宅を建設する。 
また、UNSW の研究グループ Arch_Manu(次世代型建築製造の頭文字をとったもの)は、3Dプリント住宅建設のための専門知識を提供する一方、同プロジェクトのデータを集計し、オーストラリア国内での3Dプリント建設プロジェクトの新しい基準作りに活かす。
3Dプリント方式の利点は標準的な建設法と比較して、建設にかかるコストや時間、使用する原材料の総量、温室効果ガスの排出量のいずれも大幅な削減が見込める点にある。とりわけコンクリート型枠を使わなくて済む点は特筆される。 2024 年初頭にメルボルンで建設が予定されている3Dプリント住宅は、この新しい建築製造方法から生まれる高度な技術と利点を実証するのが目的だ。