カナダ発:マギル大学(モントリオール)の研究者グループは、死んだメスの蚊の口吻を超微細3Dプリント用ノズルとして利用する技術(ネクロプリンティング)を開発したと発表した。
同グループによると、死んだ昆虫の器官の一部を〝再利用〟するため、開発コストはきわめて低く、天然素材のため環境にも優しく、完全な人工ノズルよりも高精度であり、宇宙空間や歯科、バイオプリンティングなど幅広い分野で応用可能としている。
メス蚊の口吻は多くの点で、3Dネクロプリントに適した構造体だ。特筆すべきは、わずか20μm という内径で、同グループによると、人工の極細ノズル先端よりも最大で 100 % 近くも細い。また、ネクロプリントで作成されたノズルは生分解性のほかに、驚くほど直線維持性能と安定性があり、最大60 kPa(キロパスカル、0.6 気圧に相当)の内部圧力に耐えられる。
ただしネクロプリンティング用ノズルはそのままでは機械的強度が低いため、3Dプリントで生成したバイオ足場材で補強する必要がある。同グループはこの強度問題を解決すべく、生死を問わず、天然素材を活用した3Dプリンター用超微細ノズルの開発に引き続き取り組む。
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