2014年4月17日木曜日

iPhone で遠隔監視可能な第5世代 Replicator

MakerBot Industries ( MKRBOT )は 4月10日、iPhone で遠隔監視可能なデスクトップ3Dプリンターの第5世代 Replicator シリーズおよび3Dスキャナーの Digitizer、3Dレンダリング / アニメーションソフトウェアの KeyShot 最新版などが体験できるインストアイベントをボストン市内に昨年 11月にオープンさせた直営店( ニューベリー・ストリート店 )で実施した。

第5世代 Replicator は 3.5インチ LCD ディスプレイと操作ダイヤルを装備、ユーザーフレンドリーな操作性を実現化させた。最大造形容量も第4世代モデルより 11% アップし、造形処理の高速化も図られている。3Dデータは SDカード経由ではなく イーサネットと USB 経由となり、近日中に Wi-Fi にも対応予定。

また、新機能としてハウジング内部に Webカムを内蔵、純正 iPhone アプリ「MakerBot Mobile for iPhone」経由でプリント工程の遠隔確認も可能。この iPhone アプリは近日中に公開される。販売価格は 2,899米ドル。

Makerbot は Replicator シリーズとして「Replicator mini」および「Replicator Z18」も用意している。価格はそれぞれ 1,375米ドルと 6,499米ドル。

イベント当日の店内でデモ用として稼働していた Makerbot の各種3Dプリンターが出力したオブジェクトはほとんどが樹脂製の小間物の類だったが、中には実物大の日本の兜やリスをかたどったチェスの駒、ピンクのギター、吸盤まで精密に再現したタコや大聖堂の模型なども展示されていた。ギターは大きいため3つの部分に分けてプリントされ、すべてのパーツが完成するまで 17時間かかったという。また同店で取り扱っている3Dプリント商品には、ボストンレッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークと同球場名物の「グリーンモンスター」の再現模型や、前面に突き出たスピーカーの角度を変えて最適な音量で音楽を楽しめる iPhone 用ドックも用意されている。

MakerBot はこれから公開予定の純正 iPhone アプリの他に、同社運営の3Dデザインデータ共有サイト Thingiverse 上に公開されている3Dモデルをブラウズできる iPhone アプリも配布している。

「Makerbot Digitizer」は3Dプリントしたい対象物をターンテーブル上に置いて3次元スキャンする3Dスキャナー。スキャン可能最大サイズは8インチ四方で、同社製3Dプリンターでプリント可能な3次元モデルを誰でも簡単に作成することができる。また MakerBot 直営店舗では3Dプリントサービスも提供している。

まもなくイースターホリデーがやってくる。ボストンの同直営店のウィンドウは様々な色彩の素材で3Dプリントされたイースターエッグで飾られている。うち1つのウィンドウ前には屋根から吊るされた3Dプリンターまで展示され、実際にオブジェクトをプリントアウトする様子を道行く人も楽しめるようになっている。

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