2014年11月15日土曜日

ExOne のQ3決算が当初予測を下回る

米国ペンシルバニア州発:ノースハッティンドンに本拠を置く産業用大型3Dプリンターベンダー ExOne ( NASDAQ:XONE ) は現地時間 11 月 12 日の取引終了後、2014 会計年度第3四半期決算を発表した。それによると、同期売上は当初予測を下回る 960万 USD で、前年同期比 17 %の下落だった。

また、今期の損失は 450 万 USD で、1株当たり損失は当初アナリストが予測した 13 セントを上回る 31 セントだった。前年同期の損失は 224,000 USD、1株当たり損失は2セントだった。

アナリストによる ExOne 今期決算予想では売上が 1,500 万 USD、1株当り損失が約 14 セントだった。

今年1月中旬以降、同社の株価は7割近い下落を記録していたものの、翌 13 日午後早くの取引では急反発して 2.5 ポイント上昇の 20.50 USD にまで迫った( 当日の終値は 19.80 USD )。

しかしながら、ExOne は今年度の収益見通しを当初の市場予測より 1,000 万 USD 近い減少の 4,500-5,000 万 USD と下方修正している。

ExOne の CEO、Kent Rockwell 氏は今期決算に関して次のように述べた。「長期販売サイクルと、プリンター平均販売価格の総売上に及ぼす影響等を考慮すれば、このような四半期毎の変動は必ずしもさらに大きな徴候を示すものではない。今年度は 2015年度への過渡期、とする弊社の見方に変更はない」。

同氏は、ドイツ国内の ExOne 欧州新拠点への移行が最終段階に入ったことを挙げ、新拠点の生産能力は従来比で3倍以上になると述べた。また同社は、米国拠点の生産能力も現行の2倍に引き上げる計画だ。

ExOne では今期売上が低迷したことについて、納品の遅れや研究開発費の高騰などを理由に挙げている。

競合する 3D Systems ( NYSE:DDD ) も 11 月 10 日付で第3四半期決算を発表したが、ExOne 同様に当初予測を下回る内容となっている。3D Systems は既に生産に遅れが生じていることを明らかにしており、13 日の終値は 33.39 USD だった。

一方 Stratasys ( NASDAQ:SSYS ) が5日付で発表した第3四半期決算は市場予測を上回るものだったが、投資家向けガイダンスでは収益見通しが下方修正され、13 日の終値は 101.11 USD だった。

参照元記事1
参照元記事2.