2018年7月11日水曜日

GE が3Dプリント部品検証にブロックチェーン技術を採用

米国コネチカット州発:総合電機最大手 General Electric Company(NYSE:GE)は自社3Dプリント部品のサプライチェーンにおける製造プロセス検証にブロックチェーン技術を採用する計画であることが、米国特許商標庁(USPTO)がこのほど公開した特許申請書から明らかになった。

同社がこの特許申請を提出したのは 2017 年 12 月。提出書類によると、同社は3Dプリントプロセスにおけるデータ改竄防止のために、ブロックチェーンによるデータベース生成を可能にする技術を開発したという。同様の事案では今年 5 月、サンフランシスコ市内に本拠を置くデジタルマニュファクチャリングセキュリティのスタートアップ Identify3D が3Dプリントデータ保護ソフトウェアを開発した先例がある。

ブロックチェーン技術は現在、仮想通貨を支えるバックボーン技術として広く知られるが、GE はこの技術を応用して3Dプリントプロセスを追跡し、適正なファイルと手法で製造されているかどうかを確かめる「検証と妥当性確認(V&V)」に役立つデータベース構築を実現させたい考え。

現状の3Dプリントプロセスには製造工程の検証方法が確立されていないという欠陥がある。GE による特許申請は、この欠陥の解消を目指したものとして注目される。また GE は今年 3月、貨物輸送産業における業界標準策定を目的とするブロックチェーン関連コンソーシアムの「運輸業界向けブロックチェーン連盟(BiTA)」に参加したことも発表している。

参照元記事1.
参照元記事2.