2021年5月5日水曜日

オランダ初の3Dプリントハウスへの入居開始

オランダ発:現地時間 4月 30 日、オランダ初の3Dプリントハウスに入居するオランダ人夫妻が住宅のキーを受け取った。 
 同国初の3Dプリントハウスオーナーが入居したのは、アイントホーフェン市近郊ボスライク地区に建つ3Dプリントハウス。これは「Project Milestone」で建設された5棟のうちの1棟で、アイントホーフェン工科大学、Van Wijnen、Saint-Gobain Weber Beamix、Vesteda、アイントホーフェン市、Witteveen+Bosによる建設およびイノベーション共同プロジェクトの成果だ。 
 この3Dプリントハウスは同国の厳しい建築基準に準拠しているが、コンクリート3Dプリンティング技術によって、丸みを帯びた傾斜した壁面など、独創的デザインが実現されている。 同3Dプリントハウスは 24 枚の3Dプリントコンクリートパーツから成り、各層は約 120 時間かけてプリントアウトされている。その後、各部材はトラックで建設現場に運ばれて、基礎の上に設置された。最後に屋根材と骨材を取り付け、内装工事を施した。 
3Dプリントハウスは平屋建てで、床面積は 94 m²。広々としたリビングルームと、2つのベッドルームを備える。外観は周囲の景観と同化するよう、大きな岩のような形が採用されている。厚い断熱材を組み込み、ヒートグリッドに接続しているため、エネルギー性能係数は 0.25 と高エネルギー効率住宅となっている。