2018年1月21日日曜日

スペイン造船大手が3Dプリントを含む先端技術を造船工場に導入へ

スペイン発:造船大手 Navantia, S.A. はこのほど、南部アンダルシア州の港市プエルトレアルの同社造船工場に3Dプリンターを含む最先端技術を実装する研究開発計画 「Shipyard 4.0」をスタートさせた。

同社造船部門トップ Pablo Lopez 氏は同計画について、「Shipyard 4.0」は「コスト削減、期日厳守、製造品質向上により、競争優位の持続可能性を達成するという明確な目的を持つ」と話す。「将来、引き続きこの技術は弊社の生産部門の基礎となるだろう」。

「 Shipyard 4.0 」計画における3Dプリント技術導入に当たり、同社は2年前にカディス大学と提携してプロジェクトを始動させた。同大学材料およびナノテクノロジー関連研究グループ「 INNANOMAT 」が、同計画に必要な資源および援助を提供している。その最初の成果が 2016 年末、新造船に初めて3Dプリントで製造したモジュール式トイレの設置であり、既存船への3Dプリント通気グリルの設置がそれに続いた。

同社によると長期的には IoT、AI、AR といった先端技術も実装予定だとしている。

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