2018年4月30日月曜日

人体に直接プリントできる3Dプリント電気回路を世界で初めて試作

米国ミネソタ州発:ミネソタ大学の研究者グループはこのほど、人体へ直接電気回路を3Dプリントする技術を開発し、学術誌 Advanced Materials 電子版に発表した。

同グループが開発したのは改造を施した市販の廉価な3Dプリンターを使用して、銀インクベースの電気回路を直接、人間の皮膚上にプリントするという技術。将来、戦場にいる兵士が化学兵器や生物兵器などの検知を可能にすることに応用できるという。人体に電気回路を直接3Dプリントする技術は今回が世界初。

論文の代表著者 Michael McAlpine 氏によると、3Dプリント回路はマーカーを通じて皮膚の動きや形状変化を感知でき、皮膚の動きに応じて回路形状を安定させているという。素材の銀インクは従来のように 100°C を超えるような高温ではなく、室温で固結する特殊な導電素材を使用している。同氏は今回開発した技術について、「その場で必要なものすべてがこのウェアラブル3Dプリントツールひとつで用意可能になる、スイスのアーミーナイフのようなツール」と説明する。




参照元記事1.
参照元記事2.