2019年2月18日月曜日

NASA、ISS にプラスチック再利用可能な新型3Dプリンターを設置

米国発:米国航空宇宙局(NASA)は、国際宇宙ステーション(ISS)に昨年11月に運ばれた3Dプリンターとプラスチック再利用装置の設置をこのほど終えたと発表した。今回の再利用装置付き3Dプリンターは 2014 年に ISS に設置された Made In Space 製3Dプリント設備「 zero-G 」につづくもの。製造元によれば、プラスチック部品のリサイクルにより、ISS 内での部品製造でどれだけのコスト削減が可能になるかが今後の実験で明らかになるだろうとしている。

ISS に設置された3Dプリンターとプラスチック再利用装置はワシントン州に本拠を置く宇宙ベンチャー Tethers Unlimited 製。同装置は NASAの「スモールビジネス・イノベーション研究プログラム」から2,500万ドル契約で受注し、製造されたもの。NASA によれば現在、数週間後に開始される実験に向けた最終調整に入っているという。

同3Dプリンターは小型冷蔵庫ほどの大きさで、ISS 内の設置作業では同社エンジニアが地上から交信して設置作業を支援した。

同3Dプリンターと再利用装置を ISS まで運搬した無人宇宙補給機 Cygnus は、81日間の ISS ミッションを終えて分離された。分離後は5基の超小型衛星を軌道上に放出、その後は計画された再突入ルートに従って下降、燃焼廃棄される予定。





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