2019年9月3日火曜日

世界最大級の3Dプリンターが商用化へ

南アフリカ・ハウテン州発:科学産業研究評議会(CSIR、本部プレトリア)が 2017 年に完成させた世界最大級の金属3Dプリンター「 Aeroswift 」の完全な商用化に向けた調整が行われている。

1億ランド[日本円で約 7 億円相当]以上の費用をかけて開発・建造した同3Dプリンターはもともと研究調査用だが、同会議の Ntombi Mathe 博士は、大型部品を扱うグローバルサプライヤーとの正式な商業使用契約が結ばれる見込みだと語った。

「 Aeroswift 」は現時点ではチタン素材による航空機部品製造に特化した3Dプリンターとなっている。これまでに製造した部品にはチタン製スロットルグリップがあり、これは従来の樹脂製グリップより軽量、かつ高剛性なのが特徴。

同評議会は、この「 Aeroswift 」テクノロジーは南アフリカにおおいに利益をもたらすだろうと話す。原材料だけの輸出とは違い、半完成部品および完成品の輸出能力が備われば、世界の3Dプリント市場へ同国も新規参入を果たせるだろうと期待をかけている。

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