2020年4月4日土曜日

新型コロナ感染症:3Dプリント防護バイザー供給で立ち向かう人々

北マケドニア他発:WHO が正式にパンデミック(世界規模の流行)を宣言した新型コロナウイルス感染症 COVID-19。欧米の社会経済に深刻な打撃を与えているが、財力の乏しいマケドニアなどの旧ユーゴスラヴィア連邦諸国も例外ではない。

COVID-19 感染事例が 300 件近く確認されている北マケドニア共和国では、10 % 超が医療従事者の感染だという。そこでテック通、イノベーター、医療従事者が共同で Facebook 上に3Dプリントによる支援ページを立ち上げ、これまでに 500 以上の医療用保護バイザーを製造して医療機関に無償提供している。

セルビアでも 50 名ほどのメンバーがべつの Facebook ページを立ち上げ、北マケドニア同様、3Dプリント製バイザーの供給に当たっている。しかし彼らの場合、政府による外出禁止令発動前に必要としている人々にバイザーが届けられるかについて、困難な状況に陥っている。

ボスニア・ヘルツェゴビナでは地方都市リブノの高校生らが同じく、3Dプリンターを活用して保護バイザーを日産 15 個のペースで製造、地元医療機関に提供するプロジェクトに取り組んでいる。国内では物資が不足しているため、彼らは海外移住組の支援を求めている。

コソボでは、プリシュティナ大学工学部教授が、防護マスクの3Dプリント試作プロジェクトを始動させている。

モンテネグロでは企業からの寄贈のほか、デザイナー、写真家、アーティストなど各界のコラボグループによって同様に保護バイザーが製作され、うち 200 個ほどが前週までに医療機関に贈られた。

クロアチア沿岸地方の都市ザダルでもやはり一部のテック通らが3Dプリントでバイザー部品を製作して市内の医療機関に寄贈している。

参照元記事