2020年9月22日火曜日

シンガポールの研究者グループが乳製品製造可能な3Dプリント方式を開発

シンガポール発: シンガポール工科デザイン大学(SUTD)研究者グループはこのほど、乳製品の製造が可能な新しいフード3Dプリント方式を開発したと発表した。
従来のフード3Dプリントの欠点は、温度変化に敏感な栄養素を含む食品の製造には不向きなことだった。その代表が、牛乳などの乳製品だ。そこで同研究グループはこの制約解消に取り組んだ。
乳製品プリント用インクの流体力学特性に変更を加え、単体乳製品の粉ミルクを使用して、コールドエクストルージョンのダイレクト・インク・ライティング(DIW)3Dプリントによるミルクインクの製造を試みた。その結果、水分を調節して使用する粉ミルク濃度を加減することで、簡易的なミルクインクが作成できたという。
同グループ主任研究員の橋本道尚助教の話「コールドエクストルージョン方式なら、熱に弱い栄養素を損なうことなく、見た目もよく栄養管理された乳製品をそれぞれ要件に応じて3Dプリントフードとして提供可能になるだろう」。