2021年4月8日木曜日

世界の3Dプリント市場が新型コロナにより今後も拡大すると英調査会社が発表

英国発:調査会社 Business Research Company は「3Dプリンター市場グローバルレポート 2021:COVID-19 による成長と変化」と題する調査レポートを発表した。
それによると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、3Dプリント市場にも影響が現れているという。それをもたらしているのが、急激に高まった製薬・医療業界への3Dプリントの導入だ。
パンデミック期間中、世界各地の医療機関はベッドや医療機器などの深刻な不足に見舞われ、危機的状況に陥った。COVID-19 感染患者は急性呼吸窮迫症候群(ARDS)のリスクがあり、一部患者の延命措置には高度な人工呼吸サポートが必要となる。こうした救命機器不足を補うため、3Dプリント製機器の需要が急伸したと見られる。
3Dプリンターの世界市場は 2015 年以降、年平均 16.8 % で拡大を続け、2020 年には約 86 億ドル規模に達した。さらに同市場の規模は 2025 年までに 19.4% 増の 200 億ドルにまで成長すると見込まれている。2025 年以降は 年率 13.4% で成長を続け、2030 年には 390 億ドルに達すると予測されている。