2016年9月10日土曜日

小児の先天性心疾患治療に3プリント心臓モデルを導入

シンガポール発:政府系専門病院 KK 婦人 / 小児病院心臓外科センターはこのほど3Dプリントによる 3 次元心臓モデルを導入し、小児の複雑な先天性疾患治療への利用を本格化させる。

導入当初は実際の患者の症例を示す 8 つの 3 次元心臓モデルを作成した。今後はこうした3次元モデルから外科手術の事前計画を立てる。同センターでは年間約 200 の心臓外科手術を行っている。

同センター外科医によると、従来の平面画像を使用した手術の場合は相応のリスクが伴っていたが、3 次元心臓モデルは実際の患者の心臓の MRI 画像から作成するため胸腔が成人と比べて大変小さい小児患者の場合は特に威力を発揮するとしている。

今回導入した3Dプリントモデル作成には 2,000 - 3,000 ドルほどの費用がかかり、外科手術の事前計画の他に若い執刀医の研修用としても活用される。 同様の3Dプリントモデル導入は英米で先行している。

同センター心臓外科コンサルタントの 1 人、中尾雅一博士は次のように述べている。「小児の非常に小さな心臓の外科手術には多くの困難が伴う。手術を成功させ、最善な術後も保証するには、綿密な事前計画立案が絶対不可欠だ」。

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