2017年1月1日日曜日

米3Dプリントスタジオが Mercedes-Benz と共同で IoT スマートタイルを開発

米国カリフォルニア州発:3Dプリントスタジオの FATHOM ( 本社 オークランド市 )はこのほど、Mercedes Xtron Lab の開発した IoT 配送荷物管理システムを3Dプリント試作を支援した。

同社によると、今回開発支援したのは配送車内の荷物の位置をドライバーに知らせるセンサーを内蔵したスマートタイル。このタイル上に荷物を置くと荷重を自動認識し、LED ライトの色で配送車内の荷物の位置をドライバーに知らせ、配送効率を上げる。各タイルは小型ボックス状構造で、ボックス内に荷重検知センサーや配送順序を知らせる LED ライトなどが搭載され、配送会社にどの配送車がどの荷物を運搬中かを IoT 技術によりリアルタイムで知らせる仕組み。FATHOM 側はこのスマートタイル 240 個以上の試作と検証を繰り返し、製品版を 5 週間で完成させた。

今回 FATHOM 側で3Dプリントされたのは試作段階のタイルに限られるが、Mercedes-Benz 試作エンジニアの Christopher Kazanchyan 氏は、協業した FATHOM の持つ3Dプリント技術がなかったらこのような短期間でこれほど複雑なシステムを完成させることは不可能だったろうと述べている。

FATHOM は3Dプリンター販売会社として起業したが、現在は FDM、SLA、SLS、直接金属レーザー焼結( DMLS )各方式 AM 機と、イスラエルの Nano Dimensions の多層プリント基板( PCB )専用3Dプリンター「 Dragonfly 2020 」も配備し、顧客の幅広い要望に応えるプリントサービスを提供している。




参照元記事1.
参照元記事2.