2017年2月4日土曜日

世界初の実用的な3Dプリント製歩行者専用橋がお目見え

スペイン・マドリード州発バルセロナ市の高等建築研究所( IAAC )と建築家、エンジニア、構造技術者らのグループは昨年 12 月、マドリード市南にあるアルコベンダス市の公園を流れる小川に全長 12 m、全幅 1.75 m の歩行者専用橋を3Dプリント技術で製作、架橋した。これは公共工事分野における3Dプリントによる世界最初の実用的な橋となる。

同橋はパラメトリック設計を採用し、最大限の効率で建材を配合すると同時に、製作工程で再生利用するため廃棄物は最小限に抑えられているという。素材はコンクリート粉末にポリプロピレン樹脂( PP )を配合したマイクロ強化コンクリートを積層した 8 つの部材を接合して構成されている。デザインは複雑な形状を見せる自然界から採られ、ガウディ建築のような曲線と空隙を多用したデザインとなっている。

同橋の設計者グループの話「これまで3Dプリント技術の適用例は公共事業分野には見られなかったから、この分野における世界の先駆けとして歴史に名を残す事業だ」。




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