2017年2月7日火曜日

オタワ病院が医療用3Dプリント製作プログラムを提供開始

カナダ・オンタリオ州発:公営オタワ病院はこのほど、医療用3Dモデリング / 3Dプリントによる人工装具製作プログラムを開始した。同病院の試みはカナダ国内では初めてのもので、人工装具を必要とする人々に従来より安価でより最適化された装具を提供するのが狙い。

同プログラムによって新しい義手を製作してもらった男性の場合、以前の義手では物を掴むことさえ困難だったのが、3Dプリント義手では手首を軽くひねるだけで潰れやすいペットボトルも簡単に持てるようになったという。しかも以前使用していた義手の価格が 3,200 カナダドルだったのに対し、この3Dプリント義手の価格はわずか 200 ドルだった。

同病院医師で画像診断主任 Frank Rybicki 博士は、この新しいプログラムは患者にとって最高の解決法を提供してくれるものだと指摘し、次のように話す。「ここ数年、3Dプリントは航空宇宙とか自動車製造といった医療以外の分野で使用されてきた新技術だったが、ようやく医療分野にも3Dプリントが定着しつつある」。

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