2019年4月8日月曜日

Formlabs が「 Form 2 」後継2機種を発表

米国マサチューセッツ州発:デスクトップ型 SLA 3Dプリンターベンダーの Formlabs は現地時間 4 月 2 日、同社の主力製品「 Form 2 」の次世代プロフェッショナル向けモデル「 Form 3 」と、大型造形専用機「 Form 3L 」を発表した。

新型は「低圧剥離光造形(LFS)」と呼ばれる新方式を採用したことが大きな特徴。従来製品では積層硬化面と樹脂トレイ底面との癒着を防ぐためのワイパー機構を必要としたが、フレキシブルタンクに加え、モジュール化されたレーザー発振器と鏡を内蔵した光プロセスユニット(LPU)じたいを可動式にすることで従来型機以上の表面仕上げおよび工学的安定性を向上させるとともに、プリントのスピードアップも実現させた、としている。

同時発表された大型物製造に特化したモデル「 Form 3L 」は、 体積比で「 Form 3 」の約 5 倍の大型製品のプリントアウトが可能。最大造形容積は 200 x 335 x 300 mm で、2基の独立したレーザー光源を搭載するため高速なプリントが可能としている。モジュール化された LPU は連続稼働型にアップグレードすることもできる。

また同社は、製品試作目的に特化した樹脂素材「 Draft Resin 」も併せて発表。「 Draft Resin 」は 300 μm の積層ピッチを設定しており、標準的樹脂素材より3 ~ 4倍のスピードで造形が可能になっている。

販売価格は「 Form 3 」が 3,499 USD、「 Form 3L 」が 9,999 USD。「 Form 3 」はすでに北米市場では出荷を開始しているが、「 Form 3L 」は 2019 年第4四半期以降に出荷開始が計画されている。日本を含むアジア太平洋市場には、2019 年後半にも販売を開始する予定とのこと。




参照元記事