2019年4月30日火曜日

IoT 通信デバイス回路の短時間3Dプリント製造に成功

イスラエル発:ネスジオナ市に本拠を置く3Dプリンターベンダー Nano Dimension はこのほど、3Dプリントを使用して1日以内で IoT 通信デバイスの製造に成功したと発表した。

それによると、同社の多層プリント回路基板用3Dプリンター「 DragonFly™ Pro 」を使用して、従来のプリント基板(PCB)ライクな外観の IoT 通信デバイス試作品をプリントアウト。従来技術では少なくとも2週間はかかっていたプリントアウトと組立、検査までの工程がわずか 18 時間で完了する、という。

今回、3Dプリント出力したリモート制御デバイスの試作品の外寸は 16 x 33 x 1.6 mmで、現在は品質試験を行っている。同社はこのIoTデバイス試作品について、今後は双方向でシグナルの送受信可能な通信デバイスとしての効率的拡張を見込んでおり、スマート家電や自律運転自動車製造マーケットでの実用化が考えられるとしている。スマート家電化と小型化が加速するなか、設計した PCB が機能するかどうかが 24 時間以内で判定できるようになるのはこの流れにも適っているとしている。

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