2021年3月1日月曜日

英大学グループが新型コロナウイルスにも効果がある抗菌新素材を3Dプリントで作成

英国ウェストミッドランズ州発:ウルバーハンプトン大学の研究者グループAMFM(Additive Manufacturing Functional Materials)はこのほど、新型コロナウイルス(SARS-Cov-2)を消滅させる新しい3Dプリント抗ウイルス素材を開発した。
同グループの研究者 John Robinson 氏によると、今回、試作した新素材は銀、銅、タングステンを組み合わせ、レーザー積層造形法による3Dプリントを使用して作られている。各素材にはそれぞれ抗菌性があるため表面のウイルス汚染やウイルス拡散を防ぐ効果があるという。
Robinson 氏の話「今回、試作した抗ウイルス素材には、生物学的に安全な COVID-19 標本に対して、5時間以内に100%のウイルス不活化を示しており、従来の銅コーティング製品よりも抗ウイルス性能が飛躍的に向上している」。
現在、英国や南アフリカ、ブラジル由来と考えられる新型コロナウイルスの変異株による新たな流行が懸念されているが、今回開発された新素材がそれを食い止める効果を発揮してくれるかもしれない。