米国マサチューセッツ州発:Franklin W. Olin カレッジ・オブ・エンジニアリング機械工学科准教授 Christopher Lee 博士らの研究者チームは現在、MRI 画像を従来方式より低コストで3Dプリント可能な3Dモデルデータに変換する新方式を DIY コミュニティサイト Instructables 上で公開している。
Lee 博士の許で研究している「 Selkey Moonbeam 」氏によると、今回の新方式を前立腺癌の症例に使用したという。同氏は Instructables 上で、MRI 画像を3Dモデルデータに変換する 13 の手順を示している。それによると 3D Doctor、3D Slicer、Netfabb、Solidworks 等の既存ソフトウェアを使用しつつ、オープンソースベースの無償ソフトでも同様の変換処理が可能なことを説明する。
同時に CT スキャン画像を3Dメッシュデータ化して最終的な STL ファイルを生成する際の技術的問題も存在する。Moonbeam 氏はこの問題にも取り組み、DICOM 規格もしくは CT スキャンムービーから InVesalius、Blender 等のフリーウェアにインポートして3Dメッシュデータ化する方法も提示する[ 同氏はまた、DICOM 画像を JPEG 形式に変換する MicroDicom というフリービューワソフトも紹介している ]。癌モデルについては、Cancer Imaging Archive という匿名化されたガゾウデータベースが無償で利用できる。
Moonbeam 氏は、今回公開した変換方式によって、放射線治療を受ける前立腺癌患者と施術する担当医師双方の負担軽減が目的だと述べている。
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カナダ・オンタリオ州発:サンダーベイ市のレイクヘッド大学人類学部助教 Matthew Tocheri 博士は、同大学に新たに導入された3Dプリンターで、約 5 万年前に生息したと推定される小型のヒト属ホモ・フローレシエンシスの頭骨断片から本来の姿を復元した3次元レプリカを製作した。
Tocheri 博士は現在、2003 年にインドネシアで発見されたこのヒト属絶滅種の研究に取り組んでいる。フローレス島で発見されたこの骨片は化石化していなかった。そのため「非常に脆く、石膏型を取るといった従来の手法では標本を破壊する恐れがあった」と博士は言う。「彼らはコモドオオトカゲと共にフローレス島に生き、現世人類[ 新人 ]の始祖の出現期まで存在していた」が、現世人類と接触があったかどうかは定かではない。
Tocheri 博士によると、原標本の頭骨片はインドネシア国立考古学センターに保管されている。今回のレプリカ製作に当たり、原標本をジャカルタ市内の病院に運び、CT スキャンを行って3Dデータを取得した。
「3次元の実物大レプリカを手に持って観察するのと、コンピュータ画面上で平板なデジタル画像を観察するのとでは大違いだ」。
ホモ・フローレシエンシス頭骨復元に使用された3Dプリンターは、Canadian Foundation for Innovation およびオンタリオ州の助成によって同大学に納入された。
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ドイツ / 英国発:今月 17 - 20 日 にかけてフランクフルト市で開催された製造機械関連国際見本市「 formnext 2015 」では TRUMPF GmbH & Co. KG の新型レーザー3Dプリンターおよびレーザー加工機4機種の他にも、オランダの Additive Industries b.v. が出品した次世代3D AM 複合機「 MetalFAB1 」など、大型の金属素材加工用3Dプリンター製品の出品が目立つイベントとなった。
英国の医療機器および計測機器製造 Renishaw plc も今回、同見本市会場にて新型金属 AM 機2製品「 RenAM 500M 」および「同 400 」を披露すると共に、造形用ソフトウェアパッケージ「 QuantAM 」も公開した。
「 RenAM 500M 」は複雑な形状の金属製品造形用 AM 機として設計された。最大造形サイズは 250 x 250 x 350 mm、ダイナミックフォーカス、金属素材粉の入れ替え等をほぼ人手を介さず自動化したシービング / 再循環機能、19 インチ タッチパネル式インターフェイス、出力 500 W イッテルビウムファイバーレーザーを搭載した金属粉床レーザー溶融結合( Laser Powder Bed Fusion )方式の AM 機。チタン、ニッケル、アルミの各合金、コバルトクロム、ステンレス鋼、歯科技工用コバルトクロム、医療用チタン合金等の金属粒子素材に対応する。
「 RenAM 400 」は同社「 RenAM 250 」の改良機。最大造形サイズは旧型機と同じ 250 x 250 x 300 mm だが、本体は旧型機よりコンパクトになっている。従来製品より大型化された SafeChange™ フィルター、ガスフロー調節機能の改善、新開発の出力 400 W ファイバーレーザーは直径僅か 70 μm に集束化され、高精度の加工が可能。造形室外にホッパーがあり、作業途中の素材の追加 / 排出も容易に行えるとしている。
「 QuantAM 」は同社の説明によると、「ハードウェア制御ソフトとより緊密に統合した、造形ファイルを高速かつ精密に検証する」同社積層造形システム専用ソフトウェア。対応3Dデータファイル形式は .STL 。
同社は来年、 AM マニュファクチュアリングセンターの稼働も計画している。これは金属積層造形システムを顧客企業の既存設備へのスムーズな統合を実現させることを目標としている。
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日本発:東芝機械株式会社( TOSHIBA MACHINE CO., LTD. )は 11 月 25 日、従来比10倍以上の造形速度を実現させた新型金属3Dプリンターの試作機を親会社の株式会社東芝と共同開発したと発表した。
この新型金属3Dプリンターの試作機は、レーザー照射と同時に金属粒子を噴射して高速造形するレーザーメタルデポジション( LMD )方式によって製品加工を行うが、同社の持つ流体シミュレーション技術を応用した新開発の噴射ノズルにより、従来製品と比べて金属粒子噴射面積が極小まで集束化され、同時に精確なレーザー照射によって大幅な高速化が可能になったという。社内テストでは、 出力 800 W レーザーで 110 cc / h の加工速度を実現している。同時に、大型工作物の造形も従来手法より低コストで可能になったとしている。
使用素材はステンレス鋼、インコネル、鉄など幅広く対応する。同社は 2017 年頃を目処に今回の試作機をベースにした製品版を発売する計画で、製品版では試作機よりさらに高速化と高精度化、3D CAD ソフト相互運用性能向上を図る。
今回の新型金属3Dプリンターの試作機実機は、来月 2 - 4 日に開催される「モノづくりマッチング Japan 2015 」会場[ 東京ビッグサイト 東5ホール ]にて展示される。
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イスラエル発:3Dプリンター製造スタートアップ Xjet は流体金属素材を「インクジェット」方式でプリントするまったく新しい方式の金属3Dプリンターを来年にも発売する計画だ。
同社を設立したのは現在 Staratasys, Ltd. の子会社となっている Objet の設立者で、Objet の元 CEO の Hanan Gothait 氏。Objet は PolyJet テクノロジーを開発し、同技術を搭載した「 Objet 500 Connex3 」などの製品シリーズを成功させている。2012 年に米 Staratsys に買収された。
同じく Objet 元 CTO で、現 Xjet CBO の Dror Danai 氏によれば、この新機構を持つ金属3Dプリンターは特許申請中の新技術「 ナノメタルジェット( NMJ )」により、既存機種の多くが採用している金属粉を焼結する方式に比べて極めて短時間で製造可能にする「 Polyjet テクノロジーの金属版」で、新開発の流体金属素材インクを使用するという。
現在市販されている金属3Dプリンターの殆どは非常に高価だが、同社は新開発したこの新型金属3Dプリンターなら手頃な価格帯に抑えられるとも付け加えている。
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英国 / イタリア発:イタリア人 IT エンジニア Gianni Zitelli 氏ら3名がローマ市で創業したスタートアップ NEXA3D は Kickstarter 上で、「世界初の最速 / 高精度デスクトップ3Dプリンター」と銘打った「 NX1 」の生産資金出資者募集キャンペーンを展開している。
Zitelli 氏らによると、「 NX1 」は「自己潤滑副層光硬化 Self-Lubricant Sublayer Photocuring ( LSPc™ )という新開発の技術[ 特許申請中 ]により、Form Labs の「 Form 2 」より約 40 倍という高速プリントアウトが可能になったという。LSPc のメリットは、「 NX1 」専用に開発された光硬化樹脂層と樹脂槽底面と光源との間に透明な潤滑膜を自動生成することでほぼ連続的に途切れることなく造形処理が実行できる点で、従来の DSP、SLA 機のような造形物の吸い付き問題もなく、また連続的処理が可能になったことで非常に高速なプリントアウトを実現している。たとえばチェスの駒一式を製作する場合、わずか 5 分で全ての駒が造形可能だとしている。造形プラットフォームの寸法は 120 x 90 x 200 mm。
「 NX1 」は使い勝手も追求されている。カートリッジタンク、洗浄タンク、造形室といった機構全てが同じ筐体に収納されたユニボディ型で、デザイン性にも優れている。スタンドアロンタイプで、Wi-Fi およびイーサネット接続環境があればタブレット端末からも遠隔操作が可能。本体と造形プラットフォームはマグネット接着されているだけなので、脱着の際もドライバー等は不要だ。大型造形物のプリントの際の樹脂切れもカートリッジタンクを入れ替えるだけで済み、また異なる樹脂に切り替える時の洗浄作業も自動で行われる。余った樹脂は全て本体内でリサイクルされ、次回のプリント作業に再利用されるので1滴も残さず使い切ることができる。
同社によると、Kickstarter 早期予約特価は 1,399 EUR。「 NX1 」の調達済み資金総額は現時点では 38,438 EUR で、目標金額 160,000 EUR にはまだ届いていない。出資者募集期間は来月 23 日まで。
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ドイツ・ヘッセン州発:レーザー加工機の世界最大級メーカー TRUMPF GmbH & Co. KG は、現在フランクフルト市で開催中の製造機械関連国際見本市「 formnext 2015 ( 主催:Mesago Messe Frankfurt GmbH、会期は 11 月 17 - 20 日 )」で、新型レーザー3Dプリンターおよびレーザー加工機4機種を披露した。
「 TruPrint 1000 LMF 」および「 同 3000 LMF 」は、レーザー金属融合( LMF )という方式の金属加工用レーザー3Dプリンター。「 1000 LMF 」は最大造形直径 x 最大造形高が 100 x 100 mm の小型モデル、「 3000 LMF 」は 300 x 400 mm の大型用モデル。操作は内蔵の大型タッチパネルで直感的に行える。「 1000 LMF 」は供給シリンダー、造形室、残余粉レシーバー等が単一ハウジング内に収納されて金属粉から製品造形までの全工程が行える。ステンレス鋼、工具鋼、アルミ鋼等、溶着可能な金属粉に対応する。造形室は火災防止のために気密構造で、室内の酸素濃度は 0.1 % に保たれる[「 3000 LMF 」での加工中の最大温度は 500 °C に達する ]。
「 TruLaser Cell 7040 」および「 同 Cell 3000 」はレーザー金属溶着( LMD )方式のレーザー加工およびレーザー肉盛溶接システムで、「 Cell 3000 」は小型機種。両機種は既存金属製品に新しい部材を追加する場合などに 500 cm³ / h という高速で新部品の溶接が可能で、溶接する方向も選ばない。
TruePrint および TruLaser 4機種は、同社と技術提携を結んでいる伊 Sisma S.p.A. と共同開発したシリーズ製品。
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