2015年11月26日木曜日

東芝機械、従来比 10 倍以上の新型金属3Dプリンターの試作機を開発

日本発:東芝機械株式会社( TOSHIBA MACHINE CO., LTD. )は 11 月 25 日、従来比10倍以上の造形速度を実現させた新型金属3Dプリンターの試作機を親会社の株式会社東芝と共同開発したと発表した。

この新型金属3Dプリンターの試作機は、レーザー照射と同時に金属粒子を噴射して高速造形するレーザーメタルデポジション( LMD )方式によって製品加工を行うが、同社の持つ流体シミュレーション技術を応用した新開発の噴射ノズルにより、従来製品と比べて金属粒子噴射面積が極小まで集束化され、同時に精確なレーザー照射によって大幅な高速化が可能になったという。社内テストでは、 出力 800 W レーザーで 110 cc / h の加工速度を実現している。同時に、大型工作物の造形も従来手法より低コストで可能になったとしている。

使用素材はステンレス鋼、インコネル、鉄など幅広く対応する。同社は 2017 年頃を目処に今回の試作機をベースにした製品版を発売する計画で、製品版では試作機よりさらに高速化と高精度化、3D CAD ソフト相互運用性能向上を図る。

今回の新型金属3Dプリンターの試作機実機は、来月 2 - 4 日に開催される「モノづくりマッチング  Japan 2015 」会場[ 東京ビッグサイト 東5ホール ]にて展示される。

参照元記事1
参照元記事2.