2015年11月30日月曜日

従来より低コストで MRI 画像を3Dプリント可能な形式へ変換する方法が公開中

米国マサチューセッツ州発:Franklin W. Olin カレッジ・オブ・エンジニアリング機械工学科准教授 Christopher Lee 博士らの研究者チームは現在、MRI 画像を従来方式より低コストで3Dプリント可能な3Dモデルデータに変換する新方式を DIY コミュニティサイト Instructables 上で公開している。

Lee 博士の許で研究しているSelkey Moonbeam 」氏によると、今回の新方式を前立腺癌の症例に使用したという。同氏は Instructables 上で、MRI 画像を3Dモデルデータに変換する 13 の手順を示している。それによると 3D Doctor3D SlicerNetfabbSolidworks 等の既存ソフトウェアを使用しつつ、オープンソースベースの無償ソフトでも同様の変換処理が可能なことを説明する。

同時に CT スキャン画像を3Dメッシュデータ化して最終的な STL ファイルを生成する際の技術的問題も存在する。Moonbeam 氏はこの問題にも取り組み、DICOM 規格もしくは CT スキャンムービーから InVesaliusBlender 等のフリーウェアにインポートして3Dメッシュデータ化する方法も提示する[ 同氏はまた、DICOM 画像を JPEG 形式に変換する MicroDicom というフリービューワソフトも紹介している ]。癌モデルについては、Cancer Imaging Archive という匿名化されたガゾウデータベースが無償で利用できる。

Moonbeam 氏は、今回公開した変換方式によって、放射線治療を受ける前立腺癌患者と施術する担当医師双方の負担軽減が目的だと述べている。

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