Kyle Hounsell、Kristine Bunker、David Donghyun Kim 氏ら3人は、同大学院積層造形科の研究課題として、3Dプリンター「Solidoodle」をソフトクリームメーカーに接続した装置を開発した。
「プリントしたソフトクリームが溶けないように、3Dプリンターが入り、こちらの求める大きさのクリームが作れるくらいの容積の小型フリーザーを買った。アイスクリーム3Dプリンターを現行の積層造形技術に加えようと思ったのは、子どもたちが3D技術に興味を持ってもらえる上で重要だと思ったからだ」と3人は説明する。
ソフトクリームメーカーからノズルで押し出されたクリームが溶けないようにするため、学生チームは液体窒素冷却システムを組み立てた。これで従来の FDM方式の3Dプリンターと同様、ソフトクリームの層を重ねて自由な形状に生成可能になった。
彼らが苦心した点は、造形の正確さとスピードとの兼ね合いだった。いくら面白い形状に造形できても、アイスクリームが完成するまで 30分も待てる人はいない。
「これは既存の製品や技術を置き換えるものではなく、この新技術の持つ可能性に子どもたちを夢中にさせるための奇抜な方法。たとえばアイスクリームを売る店先で需要が見込めるかもしれない。自分の好きな形に注文して、15分ほどでプリントアウトされて出てくるような。もっともうまくプリントアウトされて出てきたアイスクリームを食べるのが一番の楽しみだけれどもね!」。
このアイスクリーム3Dプリンターは、まだ概念実証段階にある。商品化には、まだまだ改善が必要だ。MIT の学生チームか、それともサードパーティーがこのアイスクリーム3Dプリンターの開発をさらに続ければ、この装置を積んだトラックがまもなく皆さんの住む地域に現れるかもしれない。
今のところ MIT の学生チームの試作したこのアイスクリーム3Dプリンターで生成可能なのは、「星形」アイスだけだ( 動画参照 )。
→ 参照元記事1.
→ 参照元記事2.