2014年9月28日日曜日

目の不自由な人向け3D地図を作成する新ソフトを開発

日本発:国土地理院は今年3月から、現行地図の3次元版データ公開をすでに開始しているが、目の不自由な人が手で触れて幹線道路や歩道、鉄道などを識別可能にするソフトウェアをこのほど開発した。新開発ソフトウェアも現在公開されている3次元地図データ同様、3Dプリンターによって低コストで出力可能な仕様となる。

新ソフトウェアでは幹線道路などを1mm の高さでプリント可能で、指で触れて簡単に識別できる。この3次元地図は FDM タイプの3D
プリンターを使用して、樹脂シート上に出力する。

同ソフトウェア開発に関わった新潟大学工学部 福祉人間工学科准教授 渡辺 哲也氏によると、今後は等高線といった実際の地形も出力させ、地震や津波の際の緊急時にどこへ避難すべきかを盲学校などで教える用途にも使えるだろうとしている。大都市部は 1:2,500、それ以外の地域は 1:25,000 の縮尺で提供される。15cm 四方の樹脂シート1枚当たり単価は 150円しかかからない。

国土地理院は正式版リリースの際、この3次元地図の RAWデータをオンラインで一般公開したい考え。また同院では今後、オンデマンドで特定エリアの3次元データ提供や、点字使用も検討するという。

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