2014年9月22日月曜日

初の ISS 搭載用3Dプリンターの打ち上げに成功

米国ケープカナベラル発:カリフォルニア州ホーソーンに本拠を置く民間宇宙開発ベンチャー SpaceX は現地時間9月21日未明、無人カプセル「ドラゴン」を載せたロケット「SpaceX-4ファルコン9」をケープカナベラル空軍基地から国際宇宙ステーション( ISS )に向けて打ち上げ、成功したと米国航空宇宙局( NASA )が発表した。今回、打ち上げられた同無人カプセルには、微小重力下でも動作可能な初の「ISS 仕様」の3Dプリンターが積載されている。

当初、打ち上げは前日に予定されていたが、天候不順で延期されていた。SpaceX は先週、Boeing と共に、米国人宇宙飛行士を運ぶ新型有人宇宙船開発の委託先に選ばれたばかり。スペースシャトル退役後の米国は ISS への人員輸送をロシアに依存してきたが、それもまもなく終了することとなる。

同カプセルは、NASA が ISS 上で使用する資材計 2,267kg が積載され、同3Dプリンターもそのうちの1つ。将来的には補修部品等を自前で供給可能にしたいとしている。

無人カプセル「ドラゴン」は予定では米国東部夏時間の 23日午前7時4分、ISS に滞在する宇宙飛行士 Alexander Gerst 氏がロボットアームで捕まえる予定。今回の打ち上げ成功により、SpaceX が手がける ISS への資材運搬はこれで5回目となる。

今回、打ち上げられた3Dプリンターは3Dプリンターベンチャー Made in Space が開発した製品。NASA の厳しい基準を満たすため、一般市販製品と比べ剛性を若干高めた構造になっている。NASA ではこの特製プリンターを微小重力空間で実際に稼働させて検証データを集めた上で、来年度以降、ISS に搭載する3Dプリンター性能をさらに向上させたい考え。



参照元記事1.
参照元記事2