2014年9月29日月曜日

HP が「ガラス」素材の3Dプリンターを開発中か

米国発:HP は10月にも同社初の3Dプリンターを発売予定だが、ことによるとガラスを素材に用いたプリンターも含まれるかもしれない。

HP Labs は現在、「3Dプリントのためのロボット工学科学者」を募集している。その文面には「ガラスおよびその他の無機素材」のハイブリッド材を用いた3Dプリンター研究開発を進める旨が明示されている。同社では 2012年に公表した技術文書ですでに透明なガラスを使用した素材生成の実験結果を報告している。同社がガラスに着目する主な理由は、珪酸塩鉱物は事実上無限大に存在し、環境への負荷が少なく、低コストで従来の大量生産方式に代わる潜在力にある。

通常、3Dプリンターの素材として一般的なのはプラスチック樹脂や金属で、ガラスは異例と言える。ただ、ガラスも3Dプリントできるようになれば金型等も不要で、試作品製作コストも抑えることができる。ただし求人の内容を見る限り、HP では大量生産方式で製造されている製品への応用を考えているようだ。

10月に発売される HP の3Dプリンターは、現段階では「商用」製品ということだけが明らかになっている。この3Dプリンター発売は、同社が低迷から脱却する起爆剤になるのかもしれない。

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