2016年7月29日金曜日

仏3Dデザイン会社が破産、解散手続きへ

フランス・イル-エ-ヴィレーヌ県発:2013 年に EV 車に3Dプリンターを搭載して移動中に3Dプリントを行うというアイディアの実証実験や、数々の斬新な3Dプリントデザインを発表してきたデザイン会社 Le FabShop が同社公式ブログ上で、同社の破産と解散手続きに入ることを公表した。

ブルターニュ半島サン-メロワール-デ-ゾンド市に本拠を置く同社は 2012 年、Bertier Luyt 氏が設立した。7 月 27 日付の同氏によるブログ投稿記事によると、カナダ出身の同社クリエイティブディレクター Samuel N. Bernier 氏をはじめとする同社の有能な3Dデザイナーらは今後も3Dプリント業界内でやりがいのある仕事に従事するだろうと述べている。設立当初は Stratasys の MakerBot 製品の販売を手掛けていたが、販売不振のため、経営の軸足を3Dプリンタブルデザイン提案へと転換していた。同社の3Dプリンタブルデザインにはエッフェル塔を想起させる Paris lamp や Star Wars シリーズ最新作に登場するクロスガードライトセーバーのレプリカ、3Dスキャンデータを基に製作するオーダーメイドコルセット「 MUSE 」などがある。

Luyt 氏は次のように書いている。「本日、我々は晴れやかな顔で Le FabShop の歴史の最後の 1ページを記すことになる。会社はなくなっても、弊社の手がけてきた3Dモデルや関連書籍やアイディアの数々は今後も消えることなく、その足跡を残すだろう。私はこれまで支援してくれたすべての方々に感謝する」。

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