2020年1月10日金曜日

米ロックバンドドラマーが3Dプリントのスネアドラムでコンサート

米国ネバダ州発:ロックバンド Panic! At The Disco のドラマー Dan Pawlovich 氏はこの1年半ほど、3Dプリントで製作されたシェルを持つスネアドラムの演奏を披露してきた。

このプロジェクトは Stratasys Direct Manufacturing とのコラボレーション企画で実現したもので、同氏はPanic! のコンサートで演奏を披露、好評を博している。

この3Dプリント・スネアドラム製作プロジェクトは3年半ほど前にまでさかのぼる。Dan 氏は 3D CAD デザイナーと協議を重ねて最初のプロトタイプを SLS 3Dプリントで試作。長期の使用に耐えられること、また一般的なチューニングボルトやドラムヘッド、フープといった従来の交換部品と互換性を維持することを重視して製作された。

現在、Dan 氏はこうして作られた3種の3Dプリント・スネアドラムを使い分けている。試作段階では Nylon 12GF、UV、ABS、衝撃吸収タイプと使用する樹脂素材を変えて作られ、また SLS 以外に FDM 方式も使用した。

現在 Dan 氏は、外形寸法は同じで3種の異なる素材、2種類の3Dプリント方式でそれぞれプリントアウトされたスネアドラム3本を演奏で使用する。Dan 氏によると従来製法のスネアドラムと比べ、これら3本のスネアドラムのシェルにはラグと呼ばれる金属パーツがない分、雑味のないクリアでシャープな音質に変わったと高く評価、ドラムメーカーも3Dプリントを使用してさらに性能を向上させた楽器を送り出してほしいと望んでいる。





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