2013年12月16日月曜日

スペインのベンチャーが開発した低価格 3Dフードプリンター

NASA も出資したことで一時、話題になった「食品出力用 3Dプリンター」だが、予想以上に早く一般家庭にも普及することになるのかもしれない。

スペイン・バルセロナのベンチャー Natural Machines はこのほど、低価格帯の 3Dフードプリンター「Foodini」の試作機を公開した。価格は 1,360 米ドル前後を予定しており、2014年夏の出荷開始を目指す。

同社によれば、「Foodini」はプラグ・アンド・プレイ対応なので梱包を解いてすぐ使える。操作は機器前面のタッチスクリーンで行い、あとはミキサーやフードプロセッサーなどであらかじめ下ごしらえした新鮮な食材を用意し、それを「Foodini」のカプセルに装填するだけ。あとはすべて「Foodini」任せで食品がプリントアウトされるのを待つだけでいい。ただし食品によって、たとえばラヴィオリやピザの場合はプリントアウト後に加熱調理する必要がある。

現時点では改善点がまだ多く存在するとはいえ、同社共同創業者 Lynette Kucsma 氏は次のように語った。「何かを一から調理するには時間がかかったり、作業が難しかったりする部分がありますが、そんな面倒な部分はすべて Foodini が肩代わりしてくれます。レシピはご自分で用意することも、当方のサイト上で公開されるレシピを選ぶこともできます。あとは新鮮な食材を用意していただき、それをプリンターに入れるだけです。わたしたちが目指すのは、料理における反復作業を省き、なおかつ健康的な食品をご家庭で作っていただくことです」。

Lynette 氏によれば、Foodini 用サンプルレシピには動物の形をしたヒヨリ豆ナゲットや、恐竜型のほうれん草キッシュなどが用意されるという。