2013年12月24日火曜日

真の「パーソナルな」3Dプリンターを志向する「Robox」

1990年代、教育現場にカラフルな「iMac G3」が導入されると、たちまち子どもたちは夢中になった。小型家電などの設計開発を行う英国ブリストルの C Enterprise Limited ( CEL )は、「3Dプリンター版 iMac」を目指した新製品「Robox」を2014年第2四半期にも市場に投入する計画だ。販売価格は 1,400 米ドル未満に抑えるという。
現在、3Dプリンターは先を争うように新製品が次々と市場に投入され、iMac G3 が登場した頃と似たような段階に差しかかっている。「Robox」はこのほど Kickstarter での資金調達の 45万ドルという目標額を達成したが、そのデザインは、かつての iMac G3 を彷彿とさせるような鮮やかなブルーやグリーンで彩られている。
「3Dプリンティングは教育現場やエンジニアたちといった、専門のギークたちのもの、というのが現状だと思う。われわれの夢は、3Dプリンターを全家庭に普及させることだ。高性能で扱いやすい 3Dプリンターを作り、それをすべての家庭にもたらすことができれば … そのプリンターは、Robox かもしれない」と CEO の Chris Elsworthy 氏。
「Robox」には独立した動作をするヘッドが2基搭載されている。ひとつは精密加工用で、残るひとつは高速加工用だ。Elsworthy 氏によると、現行製品で3時間はかかる造形も、「Robox」なら1-2時間くらいで完了するという。
また、「Robox」は高品質仕上げの際に妨げとなる余分な溶融樹脂をいっさい排出せず、しかもプリントヘッドは交換式で、用途によってドリル、レーザーカッター、3Dスキャナー、ケーキのアイシング用絞り口まで取り付け可能だという。