ニューヨークに本拠を置くデザイナー グループ Proxy Design Studio はこのほど、「Mechaneu v1」と題したユニークな 3Dプリントアウト作品を Shapeways 上で公開した。
同グループは、 自然界に見られる現象を手本にした幾何学デザインを作り出せるソフトウェアを独自に開発した。これを応用して作られた「 Mechaneu v1」は、 従来の工法では製作不可能だった、複雑に組み合わさる連動歯車機構 からなる球体オブジェクトだ。
「自然界では形状を生み出す過程において、 多くの問題が解決される。材料は必要な部分にのみ使われ、 不要な部分は取り除かれる。この一般的な自然の法則は、 たとえば骨などに見られる複雑な幾何学構造も生み出している。 われわれはこの自然界と同じ理屈を用いて「Mechaneu」 のすべてのパーツを作り、 多孔質だが中身の詰まった感触を与えるオブジェクトを造形した」 と、同グループのデザイナー Toru Hasegawa 氏は語る。
「Mechaneu v1」は先進的 3Dモデリング ツールとカスタマイズされたアルゴリズムを使って、 3Dプリンターで1回の製造工程で製作された。 アルゴリズムのモデルになったのは、 細胞増殖におけるパターンだ。 一個の歯車の動きが他のすべての歯車へと波及し、 球体そのものが互いに回転しあう歯車になる。
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